2018-4-11
デジタル式回診用X線撮影装置
「MobileDaRt Evolution MX8 Version」
島津製作所は,快適な走行性をそのままに多彩な機能を搭載したことに加え,新しい画像処理技術などの豊富なオプションも利用可能になったデジタル式回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution MX8 Version(モバイルダート エボリューション エムエックスエイト バージョン)」新型DRシステム搭載タイプを4月11日に発売する。
病棟回診や緊急性の高い医療現場での検査などに用いられる本製品は,同社が開発した最新のDR(デジタルラジオグラフィ)システムと撮影装置本体の連動により,消費電力を抑える電源管理や回診先の情報表示を可能にしたほか,カテーテルの位置確認や手術後の遺残確認に適した新しい画像処理技術に対応した。操作者に合わせて高さを変更できる走行ハンドルへの換装も可能になり,院内での利便性を一層高めた。
国内メーカーとしては同社が初めて開発した伸縮式支柱によって走行時の前方視野も広く,パワーアシスト機能による自然なハンドル操作や大画面モニタ,充実した収納など,ハードの基本性能にも強みを有している。
同社のデジタル式回診用X線撮影装置「MobileDaRt」シリーズは,2018年3月に国内外での累計販売台数が3,500台を超えた。
●新製品の特長
1. 回診業務を支援する多彩な機能
画像処理ユニットとして同社開発の最新のDRシステムを採用している。X線撮影装置本体とDRシステムとの連動により,様々な機能が利用できる。電源が入った状態で一定時間操作が無い場合に装置全体の電源をオフにするなどの省電力機能に加え,新たに,走行時のモニタに次の検査先や患者情報などを見やすく表示する機能を導入した。消費電力の抑制や回診業務の効率化が期待できる。
2. 装置本体の優れた基本性能
X線管を支える支柱が伸縮式のため,前方の視界を妨げること無く走行できる。また,パワーアシスト機能により,操作者のイメージに極めて近い感覚で滑らかな走行が可能。DRシステムの電源を起動してから約1分で検査を開始し,X線ばく射後は約2秒で19インチの大画面フルフラットモニタに画像を表示する。フラットパネルディテクタや小物を収納するスペースも多く確保した。
3. 豊富なオプション
ハードとソフトの両面で豊富なオプションを備えている。新しい画像強調処理オプション「Fine-View(ファイン ビュー)」は,カテーテルの位置確認や手術後の遺残確認に適しており,鮮明な画像を表示する。また,高さを変更できる走行ハンドルや,離れた位置からX線をばく射できるワイヤレスハンドスイッチ,迅速かつ正確な患者登録を補助するワイヤレスバーコードリーダーなど,院内のオペレーションに合う様々なオプションを組み合わせ可能。
●価格
1億2,300万円〜(税別,システム構成により異なる)
●問い合わせ先
島津製作所 医用機器事業部 グローバルマーケティング部 販売促進グループ
TEL 075-823-1271 FAX 075-823-2921
https://www.med.shimadzu.co.jp/