2018-4-5
EIZO(株)は,2面構成21.3型モノクロ医用画像表示モニターシステム「RadiForce GX560 MammoDuo」を2018年9月3日に発売する。価格はオープン。
1.概要
「GX560」は,マンモグラフィ(乳房X線撮影)や乳房トモシンセシス(3Dマンモグラフィ)の画像を細部まで鮮明に表示する,5メガピクセル(524万画素)解像度のモノクロモニター「GX550」の後継機種。
マンモグラフィは,複数の画像を並列表示して観察することから,モニターを2台並べて使用するのが一般的である。そこで同社は,今回発表の「GX560」2面を専用スタンドで一体化した「GX560 MammoDuo」を開発した。
筐体ベゼル(画面の額縁)幅7.5mmのモニター2面を隙間なく設置することで,画面間の距離がわずか15mmとなり,画像観察時の目線移動が滑らかになる。
さらに,画像の関心領域のみに焦点を絞り,観察に集中しやすくなる「Point-and-Focus(ポイント・アンド・フォーカス)」機能と,モニター・キーボード・マウス1組で2台のPC間を自在に行き来できる「Switch-and-Go(スイッチ・アンド・ゴー)」機能を搭載。デザインと機能が相まって,作業効率の向上が期待できる。
2.詳細
●読影作業の効率化を実現
1. 目線移動が滑らかな狭額縁
「GX560」は,幅7.5mmの狭額縁と,額縁と画面の高低差2.5mmを実現。これにより,2面構成の「GX560 MammoDuo」を使う場合,画像観察時の目線移動が滑らかになる。
2. 2台が連動して動かせる専用スタンド
画面を見やすい位置に調整するためにモニターを上下左右に動かす場合,モニターごとにスタンドが付いていると,モニターの間を隙間なく調整することが困難だが,専用スタンドを採用した「GX560 MammoDuo」なら,モニター2台が連動して動き,モニター間に隙間が生じない。
3. 作業スペースを広げるスリム化を実現
「GX560 MammoDuo」の外形寸法は,同解像度の従来機種2面構成と比べて,横67mm,縦36mm,奥行き20.5mmのスリム化を実現した。空間占有率が約22%削減され,デスク上の作業スペースが広がる。
4. 快適な読影作業をサポートする独自機能
「GX560」には,読影に快適な作業環境を提供し,作業効率を向上させるための「Work-and-Flow」機能の内,「Point-and-Focus(ポイント・アンド・フォーカス)」と「Switch-and-Go(スイッチ・アンド・ゴー)」機能を搭載した。
<Point-and-Focus機能>
Point-and-Focus機能では,マウスとホットキーの操作だけで,表示している医用画像内の気になる部分をすばやく選択し,輝度や階調を見やすいように変更できる。関心領域のみに焦点を絞ることで,読影に集中しやすくなる。
<Switch-and-Go機能>
Switch-and-Go機能では,モニター・キーボード・マウス切り替え機能で,読影用PCと電子カルテ用PCそれぞれに必要だった2組のモニターと,キーボード,マウスを,1組に集約できる。マウスカーソルを画面の所定の位置に移動させるだけで,操作したいPCの画面・マウス・キーボードの操作に自動的に切り替わる。これにより,従来はPCそれぞれの作業にキーボード・マウスの持ち替えとモニター前面への移動が都度必要であったが,これが不要になることで作業効率が向上する。また,モニター・キーボード・マウスが1組不要になるため,デスク上の作業スペースが広がり,整頓された快適な読影環境を実現する。
●高輝度化により長期安定性を実現
「GX560」は,低温ポリシリコン(LTPS:Low Temperature Poly-Silicon)液晶パネルの採用により,2500cd/m2の高輝度化を実現。これにより,キャリブレーション推奨輝度 最大1000cd/m2の維持を,ご購入日から5年間保証する。さらにコントラスト比も1700:1を兼ね備え,白浮きを抑えた引き締まった黒色を表示。明瞭な視認性が求められるブレストトモシンセシスやマンモグラフィの表示に適している。
同社は,2018年4月13日(金)〜15日(日)にパシフィコ横浜で開催される「2018 国際医用画像総合展 (ITEM 2018)」で当製品を展示する。
●問い合わせ先
EIZO(株) 営業1部 メディカル課
TEL 03-5764-3404 FAX 03-5764-3420
http://www.eizo.co.jp/