2018-3-28
インフォコム(株)は,医療スタッフ間の情報共有をスムーズにするポータル機能を強化した放射線治療情報システムの新バージョン「iRad®-RT V9」の提供を開始した。2018年4月に開催される国際医用画像総合展(ITEM2018)で公開する。
●放射線治療システム新バージョン開発の背景
医療の質や安全性の向上,医療の高度化・複雑化に伴う業務量の増加に対応するため,同社はこれまで全国の1000施設を超える病院で医療のIT化に取り組んできた。とりわけ放射線治療の現場では治療が長期にわたることや,関係者が多数にのぼることなどから,医療スタッフが連携して1人の患者の治療にあたる「チーム医療」を効率的に進める事が重要となっている。
そこで同社は,放射線治療現場でのチーム医療をシステム面から支援するため,従来から提供している放射線治療情報システム(治療RIS)の情報共有機能を強化した。
●新システム「iRad®-RT V9」の概要
放射線治療に関する情報の管理,治療機器接続やシステム間連携をサポートし,放射線治療の業務ワークフローを支援するシステム。主に,全国に約400あるがん診療連携拠点病院での展開をはかる。
<主な改良点>
1. 治療インフォメーションポータルの強化
メニュー画面に医療スタッフの予定メモや照射予定,他科からの治療依頼など,重要な情報をまとめて表示。スタッフ間の情報共有をスムーズにし,業務効率アップに貢献する。
2. 医療ミスを防ぐアラート機能を強化
3. 研究用データをワンクリックで出力可能に
4. 操作感・視認性の向上
●今後の展開
同社は,中期経営計画(2017年4月から2020年3月)において,ヘルスケアを重点事業の一つと定め「地域包括ケア・介護領域でのプレゼンス確立」,「AI/IoTを使った新規ヘルスケアサービス」,「病院・製薬企業向けのラインナップ拡充」に取り組み,同事業の2019年度売上高140億円規模への成長を目指している。医療と介護の質の向上に貢献するため,これまで培った技術やノウハウを活かすとともに関係先と共創し,価値あるヘルスケアITサービスを提案していく。
●問い合わせ先
インフォコム(株)
放射線システム営業部
TEL 03-6866-3790
iRad-sales@infocom.co.jp
http://www.infocom.co.jp/