2018-2-27
日本全国の医療機関を対象に,CT,MRI等の検査画像に対する読影業務(以下,臨床診断)をする京都プロメド(株)は,読影医や社員が安心して働き続けられる職場づくりの一環として,「企業内託児所」を開設。昨年10月よりテスト的に導入し,すでに数人のスタッフが利用中。スタッフの声をさらなる改善につなげ,この3月より本格始動する。
●導入背景
誰もが生き生きと働くことができる価値ある職場づくり
京都プロメドで働く社員は,20〜30代の女性が中心。そこで7〜8年前から出産後も仕事を続けられるよう,特に育休からの復職を支援する仕組みについて社内で検討・議論を重ねてきた。しかし当時はまだ会社の規模も小さかったため,社内にベビーベッドを置いて赤ちゃんを寝かせるというスタイルをとっていた。そこからスタッフが増え,さらなる対策が必至となる中,タイミング良く同じビル内に空きが出たためスペースを確保。会議室や休憩室として活用する予定であったが,スタッフの1人が妊娠中だったこともあり,同じフロアに「企業内託児所」を開設してはどうかという計画が持ち上がった。そして実際にテスト導入に向けて動き出してからは,女性の読影医から「早期の復帰を目指していたので助かる」,子育て中の男性の読影医から「企業内託児所があるなら土日も働ける」という好評の声を得て,利用希望者は増えている。同社は今後も優秀な人材が輝きながら働き続けられる職場づくりを目指す。
■利用者:受付スタッフの声
子どもの様子をウェブカメラで確認できるので安心です。
京都プロメド・受付スタッフ:栗生早紀
もともと私が妊娠していたことと,フロアの増床がきっかけで「企業内託児所」の計画が進みました。そのため出産後は早くから子どもを預けられる場所を確保した上で,安心して出産,復職することができました。初めての子どもなのでベビーシッターさんに預ける不安はありましたが,ウェブカメラが設置されているので,違うフロアで働いていても子どもの様子をすぐに確認できて安心しています。また実際に利用してみて,自宅とは違った遊びをベビーシッターさんが工夫してくださるのが良かったですね。4月からは保育園に通うので,親子ともにその予行演習ができるのもありがたいです。
■利用者:読影医の声
育休後,早く復帰したいという希望が実現しました。
京都大学大学院・読影医:山下彩子
私は,あまり長く育休を取得すると読影の感覚が鈍りそうだと思い,早期の職場復帰を希望していました。今回,京都プロメドに「企業内託児所」が開設され,それが叶ったことは非常に嬉しく思っています。やはり職場の同じビル内に託児所があると,出勤前も仕事が終わってからも子どもの送り迎えがスムーズ。これが職場から遠い保育園だったら大変だと思います。最初は慣れない場所で娘が不安になることもあるだろうと思っていましたが,ベビーシッターさんが抱っこ紐で散歩に出かけてくれたりするので,子どもも楽しく通っている様子です。今のところ私も子どもも利用できて良かったと感じています。
■企業内託児所概要
名称 プロメド・キッズルーム
場所 京都プロメド 内
定員 3名
運営時間 9時〜18時(予約制)
●問い合わせ先
京都プロメド(株)
https://www.promed.jp/