2018-1-17
NECネッツエスアイ(株)は,主に介護施設向けに,被介護者のベッド上での様子や健康状態をIoTで見える化する「ベッド見守り支援ソリューション」の販売を開始する。
現在,日本は高齢化が深刻化する中,介護を必要とする人(被介護者)が増加する一方,介護施設等のスタッフは人手不足の状況が続いており,政府も介護スタッフの負担削減に向け,介護のICT化,介護ロボット活用を推進している。
NECネッツエスアイの「ベッド見守り支援ソリューション」は,トーテックアメニティ(株)の製品を活用し,被介護者のベッドに取り付けたセンサにより,ベッド上の動きや健康状態等を見える化することで,生活リズムや各種情報のスタッフ間共有を促進し,ケアサービス品質向上と,介護スタッフの負担軽減を支援する。同社は,本システムの導入から運用・メンテナンスまでワンストップでサービスを提供する。
なお,本ソリューションの販売開始に先駆け,特別養護老人ホーム「ニューバード」が協力し,実証実験を,2017年10月〜12月に実施した。本ソリューションにより,被介護者がベッドから立ち上がる際の転倒やベッドからのズレ落ちを未然に防ぎ,また,寝る時間や起きる時間等の生活リズムが見える化されたことで,介護支援を効果的に行うことができ,一定の効果をあげることができた。
NECネッツエスアイは,今後,介護記録ソフトとのシステム連携(データの自動反映)や新しい介護ロボットの導入支援により,さらなるケアサービス品質の向上や介護施設等で働くスタッフの働き方改革につながるサービスの提供を行い,今後3年間で本サービスの関連売上として累計4億円をめざす。
1. ソリューション概要
介護用ベッドの脚に取り付けたセンサから荷重情報等を取得し,被介護者の離床前の動きを検知し,ナースコールや管理端末へ通知する。また,生活リズムの情報(睡眠時間,離床のタイミング)やバイタル(脈拍・呼吸)の取得も可能。
ベッド見守り支援ソリューション:
http://www.nesic.co.jp/solution/robot/bedmimamori.html/
2. 実証実験の概要
◆期間:2017年10月27日(金)〜12月22日(金)
◆場所:特別養護老人ホーム ニューバード
◆目的:被介護者の転倒・けが未然防止(4居室4名実証),施設の介護スタッフの負荷軽減
◆効果:実証実験から得られた効果
・ベッドから立ち上がる際の転倒,ベッドからのズレ落ち未然防止
●問い合わせ先
NECネッツエスアイ(株)
テクニカルサービス事業本部 テクニカルサービス販売推進本部
TEL 03-6699-7191
E-mail:tssol@ml.nesic.com
http://www.nesic.co.jp/