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2017-11-13

（株）JVCケンウッドは，主にOR映像システムソリューションの販売施工を手がけるドイツのRein Medical GmbH（以下，Rein Medical社）との協業により，両社の技術・ノウハウと施工サービスネットワークを融合することで，OR映像システムソリューションのワンストッププロバイダーとして日米市場へ参入する。
また，2017年11月20日から22日まで東京ビッグサイトで開催される，医療・福祉分野の総合展示会「HOSPEX Japan 2017」にて，両社のシステムを融合した先進のOR映像システムソリューションを展示する。

1．協業の背景と今後の取り組み

同社は，2013年に東京特殊電線（株）から，東特長岡（株）（現在の（株）JVCケンウッド長岡）の異動をともなう医用画像表示機器等の情報機器事業を承継することでヘルスケア事業へ本格的に参入し，医用画像表示に要求される高次元の「表示性能」と「安定性」を実現した各種放射線用／病理用画像表示用モニターを展開している。
また，同社独自の注視点検出技術を活用した発達障がいなどの早期診断を支援する視線計測装置“Gazefinder”や，光ディスク技術を応用したがん患者の血液中エクソソーム測定法など，先進的で画期的な検査・診断システムの創出をはかり，同社の強みを生かしたソリューションの提供で事業成長を目指している。

今回，ヘルスケア事業におけるソリューションビジネスの拡大をはかるため，Rein Medical社との協業により，両社の技術・ノウハウと施工サービスネットワークを融合した，先進的なOR映像システムソリューションの日本および北米市場での展開を開始する。

Rein Medical社は，OR映像システムソリューションにおいて欧州や中近東で約500室の納入実績を有しており，システムソフトウェアの構築からシステム設計，設置・施工，メンテナンスまで手がけることができる数少ないメーカーの一つである一方で，OR映像システムソリューションの構築に不可欠なカメラデバイスの技術・ノウハウを有していなかった。協業により，Rein Medical社のシステムとJVCケンウッドが長年培ってきた映像技術を生かしたカメラソリューション，映像記録・再生機器，高品位フルHD-IP伝送システムを組み合わせることで，医療機関が求める様々な映像・情報ネットワークソリューションの提供が可能となる。

また，JVCケンウッドグループの業務用システム事業の中核を担い，医療分野での納入実績も豊富な（株）JVCケンウッド・公共産業システムが国内市場における設置・施工，メンテナンスを手がけ，Rein Medicalと同社が持つ医療分野向け販売チャネルを活用することで，システム提案・設計から製造・施工，メンテナンスまで手がけるワンストッププロバイダーとして，今後の拡大が予想されるOR映像システム事業におけるリーディングカンパニーとなることを目指す。
なお，北米市場においても国内と同様の体制を構築することで展開予定だが，欧州や中近東については，これまでと同様にRein Medical社が中心となって事業運営を行う。

2．Rein Medical社の概要

社名：Rein Medical GmbH
所在地：ドイツ　メンヒェングラートバッハ（デュッセルドルフ行政管区）
代表者：CEO　Stephan Rein
設立：1994年1月
資本金：511,000ユーロ（67,963千円）
※1ユーロ＝約 133 円（平成 29年 10 月末の為替レート）で換算
事業内容：OR映像システムの販売，施工，及び同社医用モニターのドイツ販売代理店

3．医療・福祉分野の総合展示会「HOSPEX Japan 2017」への出展概要（ブース番号5G-203）

同社のカメラデバイスとRein Medical社のシステムを組み合わせた，先進のOR映像システムソリューションを展示する。カメラソリューションとPACS（X線画像サーバ）画像や生体情報モニターを混在させた環境でのスマートな情報管理，表示デモンストレーション，清潔・衛生的な環境を考慮したシステム設計を閲覧できる。

医療・福祉分野の総合展示会「HOSPEX Japan 2017」の概要
名称：HOSPEX Japan 2017
主催：一般社団法人日本医療福祉設備協会、一般社団法人日本能率協会
会期：2017年11月20日（月）〜22日（水）
会場：東京ビッグサイト　東4～6ホール
公式サイト：http://www.jma.or.jp/hospex/index.html