2017-10-4
EIZO(株)は,マルチタッチに対応し,かつペンによる手書き入力の操作性が向上した23型ワイドの電子カルテ画像表示モニター「RadiForce MS236WT」を,2017年10月4日に発売する。価格はオープン価格。
「MS236WT」は,現行の23型ワイドタッチパネル装着カラー液晶モニター「MS235WT」の後継機種。
電子カルテ上でのタッチやペン操作に加え,新たにアクティブ方式のスタイラスペン※を使った文字やシェーマ(図式)の細やかな入力も可能になった。画面に手をついて書いても誤動作しない「パームリジェクション機能」も搭載し,診察室やクリニックにおける電子カルテ使用時の利便性を高めている。
※アクティブ方式のスタイラスペンは,電子回路を内蔵し,自ら静電容量を発生し反応するペンで細やかな描写が可能。
●主な特長
スタイラスペン対応で,なめらかな書き味を実現
「投影型静電容量(PCAP)方式」のタッチパネル採用で,耐久性に優れ,ドラッグ(画面に指1本で触れ,移動させる操作)やフリック(画面に指1本で触れ,素早く払う操作)などのタッチ操作がスムーズに行える。指でのタッチ操作や付属タッチペン入力に加え,スタイラスペンを使った入力にも対応し,電子カルテ上に文字やシェーマ(図式)の細やかな入力をすることも可能。
安心して購入できるよう,市販のアクティブ方式のスタイラスペンとの互換性検証を実施済み。なお,MS236WTはタッチペン「TP5」を付属している。
誤動作なく,手をついたまま書ける
指やペンでの10点までの同時タッチに対応し,複数人で同時に操作ができる。また,手をついて操作した際に,指やペン以外の接触面でのタッチ動作を無効にする「パームリジェクション機能」を搭載。マルチタッチの誤動作を防ぎ,文字を書くことに集中できる。
医用画像を適切な階調で表示
階調特性をDICOM Part 14※に対応するよう工場で調整し,簡易DICOMモードとしてモニター内部に保存。放射線画像などDICOM形式で保存されている医用画像データを適切な階調で表示する。
※DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)は,American College of Radiology(ACR:米国放射線学会)とNational Electrical Manufacturers Association(NEMA:アメリカ電機工業会)によって定められた,医用画像データを機種やメーカーの異なる医療画像機器との間で相互にやり取りするための国際ネットワーク規格。規格内の Part 14 にグレースケール画像表示のための標準表示関数が明記してある。
各種医療規格・安全規格を取得
医療の現場で安心して使用できるよう,CE(Medical Device Directive)やEN60601-1などの各種医療規格や安全規格を取得し,高い安全性と信頼性を実現している。
●問い合わせ先
EIZO(株)営業1部 メディカル課
TEL 03-5764-3404 FAX 03-5764-3420
http://www.eizo.co.jp