2017-9-22
エルピクセル(株)(以下「LPixel」)とiGroup(Asia Pacific)Ltd.(本社:香港)とのジョイントベンチャーiLPixel Global Pte. Ltd(本社:シンガポール)は,ライフサイエンス研究用画像不正検出サービス「ImaChek」を開発し,世界で販売を開始した。
●背景
近年,医療・製薬・農業などのライフサイエンス領域における研究画像が膨大化し,ライフサイエンス研究画像データは10年で100倍もの勢いで増加している。こうしたなか,研究論文に含まれる画像に不正な加工や不自然な箇所があるという指摘が,生命科学界のみならず論文捏造をめぐる社会問題として,世界中で大きな注目を集めている。同社は,最先端の画像処理技術を応用し,ライフサイエンス領域の画像を中心に,加工・再利用された不自然な箇所がないかを検出するサービス「ImaChek」を開発し,世界で販売を開始した。
●ImaChekが提供する3つのサービス
最新の画像解析技術とアルゴリズムを融合させ,研究者から論文誌出版社まで幅広く活用できるよう,以下3つのサービスを展開する。
1. 「ImaChek Pro」
最新の画像解析技術とアルゴリズムを融合させた,研究画像の再利用を検出するクラウドシステム。ユーザーがシステムに画像をアップロードするだけで,自動的に再利用された画像を検出する。
2. 「ImaChek Premium」
研究画像の受託解析サービス。ユーザーに代わって画像解析のスペシャリストが画像の加工・再利用の有無等の解析を実施し,調査結果をレポートとして作成・提供する。
3. 「ImaChek for Publishers」
「ImaChek」を論文誌出版社のポータルサイト等,既存のプラットフォーム内で使用できるよう,APIとしてサービスを提供する。2018年にサービス開始予定。
iLPixelは上記3つのサービスを提供するだけでなく,正しい画像処理技術に関しての教育活動や,研究倫理ガイドラインの普及を促進していく。その一環として,不正研究に関する記事や動画,画像処理に関するセミナーなどの情報をiLPixel公式サイトより発信していく。
●問い合わせ先
iLPixel公式サイト
http://www.ilpixel.com/