2017-5-31
12年ぶりに刷新された新しいモニタ「ヘモスフィア」
エドワーズライフサイエンス(株)は,スワンガンツカテーテルやエドワーズオキシメトリーCVカテーテル等で得られる指標がより見やすく表示できるようになった,血行動態モニタ「ヘモスフィア」を販売開始した。
注)血行動態とは:心臓が送り出す血液の量やその状態を指す。
●ヘモスフィアの特長
1.拡張性:治療のニーズに合わせてカテーテルを選択し,必要な指標を得ることが可能
重症症例の血行動態把握ができるスワンガンツカテーテルやエドワーズオキシメトリーCVカテーテルなどを,治療の目的にあわせて選択し, 接続することで様々な指標を表示できる。
2.直観でわかる視認性:目的に合わせて6つの画面で指標を表示,患者状態を視覚的に把握可能
重症患者の血行動態や血流の管理に必要な数値を,グラフィックを用いて視覚的に表示する。それにより, 医療従事者による,迅速な治療方針の決定をサポートする。
3.高い操作性:わかりやすいタッチスクリーンに刷新
タッチスクリーン上でのシンプルな操作により, 表示する指標の画面切り替えや入力などが可能。
●ヘモスフィアについて
販売名:ヘモスフィア(認証番号:229AFBZX00009)
価格:350万円(税抜, モニタ本体・スタンド等含む, なお各種カテーテル用のモジュール等は含みません)
表示可能な主要指標:心拍出量, 混合/中心静脈血酸素飽和度, 酸素運搬量, 消費量, ほか
接続可能なデバイス:スワンガンツカテーテル,エドワーズオキシメトリーCVカテーテル,CVオキシメトリーカテーテル・ペディアサット
●血行動態モニタリングとは
患者さんの心臓が送り出す血液の量や流れの状態をモニタリングすること。
人体は酸素が欠乏すると数分単位で影響が表れ,生命維持に影響する。そのため血液を通じて各臓器へ十分な量の酸素が供給されることが非常に重要。しかし手術中は麻酔薬の影響や出血など,様々な要因から患者さんの血液量や血液の流れは刻一刻と変化する。
そこで医師は血行動態モニタリングにより,患者さんの臓器や組織に十分な酸素が送られているかを評価する。そして患者さんの状態変化や問題をいち早く検出し,迅速に治療方針を決定することで,各臓器の機能低下などを未然に防いだり,また改善させるための治療介入を行うことが可能になる。
■目的に応じて選択できる6つの画面 ― 患者さんの血行動態をリアルタイムで視覚的に表示する。
コックピット画面:事前に設定した目標値の範囲に基づき,緑・黄・赤で色分け表示することで,患者さんの状態を視覚的に把握できる。
フィジオツリー画面:酸素運搬量と酸素消費量のバランスを表示。この画面で酸素需給バランスの全体像を把握できる。
フィジオビュー画面:心臓・血管・血流の相互関係をアニメーションを用いて表示。患者さんに起こっている生理学的変化を視覚的に表す。
グラフトレンド画面:過去72時間までさかのぼり,治療介入の記録と患者さんの状態をみることができる。
表トレンド画面:選択した指標の時系列での変化を,任意の時間ごとに数値で表示する。
グラフ/表分割画面:モニターしている指標のグラフと表を同時に表示。トレンドと数値を同時に確認することが可能。
●問い合わせ先
エドワーズライフサイエンス(株)VCC事業部
TEL 03-6894-0610
http://www.edwards.com/jp/