2017-5-23
(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン(以下,フィリップス)は,5月23日より,超音波診断装置「EPIQ 7 / 5 Evolution 3.0」と「Affiniti 70 / 50 Continuum 1.0」の販売を開始する。
今回,新しい経食道トランスジューサ2機種を発表するとともに,経食道3D対応機種を拡大することにより経食道超音波検査に対応するラインナップを充実させた。
さらに,スペックルトラッキング機能を進化させ,循環器領域における機能を強化,胎児診断において先天性疾患の早期発見をサポートする産婦人科領域の機能も拡充した。
●経食道超音波検査に対応する充実のラインナップ
(1) X8‐2tマトリックスアレイ経食道トランスジューサ
― 超音波診断装置EPIQ 7 / EPIQ 5に対応
超音波診断装置「EPIQ」の性能を存分に発揮できるよう,設計・開発され,ボリュームレート・画質を大きく向上させている。また,トランスジューサコントロール部にセンターボタンを配置し,超音波診断装置本体上での画像の切り出し機能もシンプルで直感的な操作に変更することで,操作性も大幅に向上した。
(2) S8‐3t micro経食道トランスジューサ ― 超音波診断装置EPIQ 7 / EPIQ 5 / Affiniti 70 に対応
先端チップ径5.5mmの細径マルチプレーン経食道トランスジューサで,体重2.5kg以上の新生児から成人まで使用することができる。経食道心エコー図による心臓手術中の循環管理の有用性は広く認知されているが,幼児や新生児など体格の小さい小児に適したサイズのマルチプレーントランスジューサはこれまでなく,使用に制限があった。
S8‐3tは新生児の手術方針の決定補助,術中の循環管理や心機能・形態の評価,術後管理方針の決定補助などへの有効性が期待される。
(3) Affiniti 70がリアルタイム3D対応に
中上位機種にあたり,小型軽量型のAffiniti 70はX7‐2tマトリックスアレイ経食道トランスジューサのリアルタイム3D機能と各種解析機能に対応する。これにより,リアルタイム3D経食道超音波検査に対応する装置は,EPIQ 7 / Affiniti 70 / CX 50 の3機種となる。
スペックルトラッキング機能の進化 ― 超音波診断装置EPIQ 7 / EPIQ 5 / Affiniti 70 / Affiniti 50 に対応
スペックルトラッキング法に解剖学的自動認識を用いた解析機能 “aCMQ” の解析アルゴリズムをより進化させトラッキング精度を向上させたほか,簡単で柔軟に使えるよう操作性を改善した。心電図入力のない画像・コンベックストランスジューサで撮影した画像でも解析を可能にすることで胎児心臓へも応用できるようになり,また,心筋を内層と外層に分けて解析することができるようになるなど,より広い範囲でスペックルトラッキングの応用を可能にしている。
この他,心内膜を自動でトラッキングし容積を算出する “a2DQ” 機能では,従来の左室容積カーブに加えて,新たに左房の容積カーブと駆出率の自動解析に対応した。
先天性疾患の早期発見をサポート ― 超音波診断装置EPIQ 7 / EPIQ 5 / Affiniti 70 / Affiniti 50 に対応
超音波診断装置 EPIQ / Affiniti の最大の特長である画像構築技術 “nSIGHT” “Precision Beamformer” は,高精細で高いコントラスト分解能を持ちながら,高周波でも高いペネトレーションを発揮する。C9‐2コンベックストランスジューサはこの特長を胎児エコーで最大限発揮し,先天性心疾患などの早期発見が期待されている。さらにX6‐1マトリックスアレイコンベックス型トランスジューサ※により,高解像度の3D /4D 画像が得られるだけでなく,同時2断面表示や非常に薄いスライスの断面像を得るなどの機能を備えている。
これらに加えて,3D/4D データから胎児の頭蓋を認識し自動で胎児の顔を表示する “aRevealA.I.” ,よりリアリティの高い胎児3D画像を描出する “TrueVue” ,胎児の臓器を透過表示し境界を強調表示する“GlassVue” が,胎児の3D超音波診断をサポートする。
* 超音波診断装置EPIQ 7 に対応
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(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン
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