2017-4-28
「遠隔診療ポケットドクター」イメージ
IoTプラットフォームのマーケットリーダーである(株)オプティムと,医療情報のプラットフォームを提供するMRT(株)は,2017年4月27日よりスマートフォン,タブレットを用いた遠隔診療・健康相談サービス「ポケットドクター」の「かかりつけ医診療」サービスを刷新した,「遠隔診療ポケットドクター」を有償で医療機関向けに提供開始する。
今回,提供開始する「遠隔診療ポケットドクター」では,従来の「ビデオ通話」機能に加え,オンラインでの診療に必要な「診療予約」,「オンライン決済」,「薬・処方箋の配送支援」,「医療機関向け管理画面」機能などを新たに搭載する。
●「遠隔診療ポケットドクター」とは
「遠隔診療ポケットドクター」とは,遠隔診療における診療予約から決済までの一連の流れを,スマートフォン・タブレット上で実現できるサービス※1。診療後は,薬や処方箋を自宅で受け取ることができる。「遠隔診療ポケットドクター」サービスは,以下の機能を提供する。
1.「診療予約」機能【新機能】
患者はスマートフォンやタブレットからかかりつけ医療機関に遠隔診療の予約を行うことができる。診療当日には予約のリマインド通知が来るため,予約忘れを防止することが可能。
2.「ビデオ通話」機能
スマートフォン・タブレットのカメラを利用し,顔色や患部の状況を医師に共有しながら診療を受けることができる。また,医師はオプティムが開発した基本特許技術「Overlay Technology」(特許第5192462号)による赤ペン機能や,指差し機能を用いることにより,映してほしい箇所の指示や,症状の説明を的確に行うことができる。さらに,ビデオ通話中にスナップショット機能を使用することにより,詳しく患部や症状を見たい場合に,鮮明な画像を確認することができる。
3.「オンライン決済」機能【新機能】
診療後はクレジットカードによるオンライン決済により,診療にかかった費用の支払いがスムーズに完了。なお,サービス内で利用している決済システムには,ベリトランス(株)※2の決済サービスを採用している。
4.「薬・処方箋の配送支援」機能【新機能】
医療機関は,患者への薬・処方箋の配送に必要な情報を管理することができる※3。
5.「ヘルスケア機器連携」機能
スマートフォンと連携している血圧計や体組成計,体温計などのヘルスケア機器から取得したバイタルデータを,「遠隔診療ポケットドクター」と連携し,自身の日々のバイタルデータを医療機関に共有しながら診療を受けることが可能になる。
6.「医療機関向け管理画面」機能【新機能】
「遠隔診療ポケットドクター」を利用した患者の予約状況や決済状況,薬・処方箋の配送状況等の情報を管理する「医療機関向け管理画面」機能を提供する。「遠隔診療ポケットドクター」を導入している医療機関は,Webブラウザーから「医療機関向け管理画面」を利用することで,遠隔診療をスムーズに行えるようになる。
●遠隔診療とは
遠隔診療とは,通信端末を利用し,患者と医師がオンライン上で診療を行うこと。普段利用する医療機関が自宅から遠い場合や,仕事等で忙しく通院時間が確保できない方,通院に身体的な負担がかかる方でも,遠隔診療によって医療を享受することができる。政府が行っている未来投資会議においても,対面診療と遠隔診療を組み合わせた新しい医療が大きく取り上げられるなど,遠隔診療に対する本格普及に向けた機運が高まっている。
●「ポケットドクター」とは
「ポケットドクター」とは,オプティムの持つリモートマネジメントテクノロジーを遠隔診療サービス向けに必要なあらゆる機能を取り込み再構築したテクノロジーと,MRTが培ってきた医療情報および医師,医療機関のネットワークを組み合わせることで,医療を必要としている人々と遠隔地にいる医療の専門家をつなぐサービス。2016年4月に「かかりつけ医診療」サービス,2016年7月に「予約相談」サービスを提供開始した。今回の「かかりつけ医診療」サービスから「遠隔診療ポケットドクター」への刷新に伴い,「予約相談」サービスは「健康相談ポケットドクター」として,近日提供開始予定※4。
※1 保険診療を利用する場合は,原則として初回は本サービスを導入している医療機関にて受診する必要がある。
※2 本社:東京都渋谷区,代表取締役執行役員社長:篠 寛
※3 「薬・処方箋の配送支援」機能を利用になる医療機関は,法令に準じ,医師の判断のもと薬・処方箋の配送を実施。
※4 「健康相談ポケットドクター」アプリリリースまでの間は,従来の「ポケットドクター」アプリにて「予約相談サービス」を利用できる。
●問い合わせ先
「ポケットドクター」サービスページ
https://www.pocketdoctor.jp/