2017-3-15
SIGNA Architect
GEヘルスケア・ジャパン(株)は,3.0T MRI「SIGNA™ Architect」(シグナ アーキテクト)を3月15日(水)より販売開始する。この製品は,GEヘルスケアの最先端技術を結集し,革新的なRFテクノロジー*1と高速スキャン技術*2を搭載したプレミアムワイドボア3.0T MR。国内の大学病院や研究施設,総合大型病院などでの研究用途,もしくは最高性能のMRIを用いた高分解能撮像での検査を重視し,かつ検査ワークフローの改善よる収益性向上も重視する,専門性の高い施設を主要ターゲットとして販売される。
大学病院や研究施設,大型総合病院では,MRI装置でより高分解能・高SNR*3の撮像を行い,臨床研究や診断に活用したいというニーズがあるが,一方で病院全体として高い検査効率・ワークフローを実現することも求められており,高画質と検査効率のどちらを優先するかというジレンマを抱えているケースも多いのが現状。
同社が行った顧客調査*4によると,放射線科医師・技師が挙げる検査ワークフローに関する課題のうち,最も多いのが「スキャン時間」(64%),次いで「画像再構成の待ち時間」や「画像解析処理」など,スキャン以降のワークフローの向上が求められていることが明らかになっている。
今回販売を開始するSIGNA™ Architectは,画像を劣化させずにスキャンを高速化する各種の革新的アプリケーション群「HyperWorks(ハイパーワークス)」搭載により,画質と検査効率という一般的には相反する2つの要素を同時に実現。医療施設の臨床上および経営上のニーズに応える次世代型3.0T MRI装置。
*1 RFテクノロジー:RF信号の受信を効率化・増幅するためのハードウェア・コイル技術
*2 革新的な高速スキャン技術:圧縮センシング技術をはじめとするアプリケーション群
*3 SNR: Signal to Noise Ratio=信号対雑音比
*4 顧客調査: 2017年1月,MRI購入決定にかかわる117人を対象に実施。
●製品特長
■診断精度を上げる新たなイメージング性能
・第二世代のデジタルRF技術: 「TDI(Total Digital Imaging)RFテクノロジー」により,最大59%*のSNR向上。(*同社アナログMRとの比較)
・ノイズを最小化する新たなコイルデザインを採用し,48コイルエレメントを搭載した「48チャンネルヘッドコイル」により頭部領域ではさらに最大51%*のSNR向上。(*同社多チャンネルヘッドコイルとの比較)
・MAGiCやCardioMaps, MR Touchなど,全身各領域における定量マッピング機能により,マルチパラメトリック診断を強力にサポート。
■検査のトータルワークフローを大幅に向上
・圧縮センシング技術を含む革新的なアプリケーション群「ハイパーワークス」により,画像を劣化せずにスキャンにかかる時間を大幅に短縮。
・高速リコンストラクションエンジン(62,000枚/秒)」と「エクスプレス患者テーブル」により,スキャン後から患者退室までをよりスムーズに。
・今まで検査後にワークステーションで行っていた画像解析処理を,本体コンソール上の「レディビュー」で実施可能に。スキャン中の待ち時間を有効活用し,検査後の処理作業を削減する。
■患者・部位によらない安定した高画質を提供
・クラス最高のマグネット均一性(0.27ppm: 40cmDSV)」により,50cm x 50cm x 50cmの広範囲撮像視野を実現。
・最適化されたRF送信を行い,撮像領域毎の信号補正を行う「reFINE(リファイン)」により,体幹部領域や心臓領域の画像クオリティが大きく向上する。
・患者の体動や呼吸,金属インプラントなどによる,様々なアーチファクトを低減するアプリケーションを搭載している。
●問い合わせ先
GEヘルスケア・ジャパン(株)
コミュニケーション本部
TEL 0120-202-021
www.gehealthcare.co.jp