2016-11-1
オリンパス(株)は,内視鏡検査業務をサポートする新しい内視鏡マネジメントシステム「ソレミオ キューブ(英語名:Solemio QUEV)」を2016年11月に国内で発売を開始する。本製品は,内視鏡検査に関わるワークフローや画像の管理などさまざまな業務の効率化を実現させるシステム。
内視鏡検査では,内視鏡で観察した体内の画像や検査情報を患者さんごとに記録する。また,医師が病変のある部位や大きさ,診断情報など多くのデータを蓄積し,医学的な研究や学会発表資料に活用している。同社は,これらの内視鏡検査で発生する様々な情報の効率的な記録とデータ管理を実現するITシステムを発売している。
今回発売するソレミオ キューブは,従来製品の機能を踏襲しつつ,さらにその機能を進化させ,内視鏡検査の業務効率向上やデータ活用を支援するITシステムである。
同社の最新内視鏡システムEVIS LUCERA ELITE290シリーズ(日本語名:イーヴィス ルセラ エリート)との高い親和性を持っており,組み合わせて使用することで,検査・治療項目などを含めた詳細なデータを共有することができる。ソレミオキューブは今後も,さらなる使いやすさを目指した機能のバージョンアップ※1を行っていく予定。
●主な特長
1.フルハイビジョン対応した画面デザインや過去所見の反映・コピー機能により,レポートの入力操作を効率化
フルハイビジョンに対応した画面デザインを新たに採用したことにより,従来に比べてより多くの検査画像や情報を表示し,操作できるようになった。
また,レポート入力でよく使用される病変のコピーや過去所見を反映する機能を搭載したことで,効率的に入力を実現する。
2.JED※2が定義する用語入力に対応し,データ入力の精度を向上
JEDに必要とされるデータを確実に提供できるよう,JEDの用語入力に対応したソフトウェアを新たに搭載。データ入力時に疾患名を選択すると,自動で下位階層の入力選択が展開され,JED対象用語の入力を促す。これにより,データ入力の漏れを防ぐことができる。
3.各種検査データの集計機能を充実させたことで,研究成果や学会発表用の資料作成の利便性が向上
あらかじめ搭載された集計フォーマットを使用することで,患者情報や検査データを容易に集計することができるようになった。また,検査項目や薬剤・機材などの実施情報,処置情報の詳細データも入力することができる。このデータを集計するための統計・検索機能を充実させたことで,分析の精度が上がった。これにより,医師の研究や学会発表用の資料作成のための効果的なデータ活用もサポートする。
※1 バージョンアップには別途保守契約を締結する必要がある。
※2 Japan Endoscopy Databaseの略。医療の質向上を目的に,日本消化器内視鏡学会主導で作成している内視鏡関連手技・治療情報に関するデータベース
●問い合わせ先
オリンパス(株)
内視鏡お客様相談センター
TEL 0120-41-7149
http://www.olympus.co.jp