2016-9-16
N-ラテックスCDT
シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)は,本年7月にアルコール性肝障害マーカーとして国内で初めて体外診断用医薬品の承認を取得した「N-ラテックス CDT(CDT:Carbohydrate-Deficient Transferrin,糖鎖欠損トランスフェリン)」試薬の販売を9月16日より開始する。
大量のアルコールを継続的に飲酒していると,血中のたんぱく質のひとつであるトランスフェリンから,糖鎖が欠損した物質「CDT」が上昇する。そのため,トランスフェリンとの比(CDT/トランスフェリン)を算出する%CDT検査は,習慣飲酒のマーカーとして,また,アルコール性肝障害の補助診断として有用とされている。ガンマGTはアルコールに敏感に反応するが,飲酒してもガンマGTが上昇しない人(ノンレスポンダー)にもCDT検査は有用である。
CDTは,2か月以上毎日純アルコール量60g(日本酒換算で3合)を超える飲酒で値が上昇し,2〜4週間断酒すると低下する。その特異性により,欧米では飲酒マーカーとして認知されており,交通関連企業のドライバーの検診などに多く利用されている。
現在,保険適用申請の準備中であり,保険適用までは主に検診項目として販売し,1〜2年後にはおよそ1億〜1.5億円の販売を見込んでいる。
※本製品は全自動血漿蛋白検査システム「ベーリング ネフェロメータⅡ」 および「BNプロスペック」の専用試薬。
●問い合わせ先
シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)
マーケティングコミュニケーション
TEL 03-3493-7630
http://www.healthcare.siemens.co.jp/laboratory-diagnostics