2016-9-13
デジタル式回診用X線撮影装置
「MobileDaRt Evolution MX7 Version」と新対応FPD
島津製作所は,同社のデジタル式回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution MX7 Version(モバイルダート エボリューション エムエックスセブン バージョン)」のラインナップに,富士フイルム(株)製の最新FPD(フラットパネルディテクタ)を搭載するモデルを追加し,9月13日から販売を開始した。
同社では,顧客のニーズに合ったDR(Digital Radiography(デジタル ラジオグラフィー)システムを同社の撮影装置に組み合わせて提供する「DR NEUTRAL(ディーアール ニュートラル)」というコンセプトを推進している。「MobileDaRt Evolution MX7 Version」は,これまで同社製DRシステムおよびキヤノン(株)製DRシステムに対応していたが,今回の追加ラインナップで富士フイルム(株)製DRシステムも使用可能になり,顧客の施設の要望に合わせ,さらに柔軟な対応が可能になった。
同社のデジタル式回診用X線撮影装置は,全世界累計で2,900台以上の販売実績がある。「MobileDaRt Evolution MX7 Version」は,17インチの大型液晶モニタや高い機動力,便利な収納スペースなどの特長で現場のニーズに応える同社の最新モデル。最新のFPDが使用可能になったことで,病棟回診や救急処置室・新生児集中治療室(NICU)における検査をより一層支援する。
●最新FPDの特長:軽量ながら高い防水性・堅牢性
広視野サイズやNICUでの使用に最適なコンパクトサイズなど,3サイズ5種の富士フイルム(株)製FPDが新たに使用可能になった。このFPDは,国際電気標準会議が定める防水規格IPX6に準拠し,耐荷重310kgと堅牢性にも優れているため,救急用途や感染症病棟などで力を発揮する。中でも,汎用タイプの14×17インチのFPDは業界最軽量クラスの2.5kgであり,操作者の負担を軽減する。また,グリッド無しで撮影画像から散乱X線を除去する機能をオプションで追加すれば,グリッド分が軽量になり着脱の手間も無くなるため,回診業務の効率が向上する。
●利便性に定評のある「MobileDaRt Evolution MX7 Version」
「MobileDaRt Evolution MX7 Version」は,静かで滑らかな走行や簡単な撮影位置決めなどで好評な同社のデジタル式回診用X線撮影装置の最新モデル。画像表示部に17インチの大型液晶モニタを採用したことで,視認性やタッチパネルの操作性を高めている。また,FPDにカバーを装着する際に便利なスリットや小物収納スペースなど,操作者のニーズに応える設計を追求している。
●同社が推進するコンセプト「DR NEUTRAL」
近年の医療施設において,X線撮影システムはFPD搭載型が普及し,多種多様なDRシステムが使用されている。これに対し,同社は,「DR NEUTRAL」という独自のコンセプトを掲げている。「DR NEUTRAL」は,DRシステムの選択に幅を持たせ,同社の撮影装置と顧客のニーズに合致するDRシステムの組み合わせを可能にすることで,柔軟かつ最適なソリューションを提案するもの。顧客は,自身の施設の既存システムと連携性・親和性が高いシステムの構築を実現できる。
●新FPDに対応する
「MobileDaRt Evolution MX7 Version」の価格
1億750万円~(※ 税別,システム構成により異なる)
●問い合わせ先
島津製作所 医用機器事業部 グローバルマーケティング部 販売促進グループ
TEL 075-823-1271 FAX 075-823-2921
http://www.med.shimadzu.co.jp/