2016-7-4
(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン(以下 フィリップス)は,6月30日より,X線血管造影撮影装置Alluraファミリーに経皮的冠動脈形成術(PCI)に特化した最新システムソリューションPCI Suite(ピーシーアイスイート)の販売を開始した。
PCI Suiteは,フィリップスが開発した2つの新機能,1) 動画の冠動脈ロードマップ機能:ダイナミックコロナリーロードマップ,2) 冠動脈ステントの高速強調画像処理したライブ拡大表示を可能にするライブステントブーストにより,心臓冠動脈疾患の低侵襲性治療を積極的に支援するライブイメージガイダンス機能をさらに強化する。
「ダイナミックコロナリーロードマップ(Dynamic Coronary Roadmap)」
フィリップスが新規に開発したダイナミックコロナリーロードマップは,これまでにない新しいPCI治療支援の動画オーバーレイ表示によるロードマップ機能。*1
直前の撮影画像からリファレンス画像となる動画マスク画像集を作成し,カテーテル治療実施時のライブ透視画像に自動で同期オーバーレイ表示し,目的とする治療疾病部位へのアプローチを支援する。また,造影剤が満たされていない状況でも心臓冠動脈の走行が視覚化されたダイナミックコロナリーロードマップ機能により,カテーテルやガイドワイヤーの操作の安全,正確そしてスピーディーな実施を支援する。
*1 同社調査による
「ライブステントブースト(Live StentBoost)」
2004年にフィリップスが開発し国内販売開始した「ステントブースト(StentBoost)」は,高速画像強調処理技術により心臓冠動脈ステントの視認性を向上させるイメージガイダンスツール。これまで,非造影相と造影相を連続表示する「ステントブーストサブトラクト(StentBoost Subtract)」,そして四肢領域の末梢動脈血管用ステントへ機能特化した「ステントブースト(StentBoost Vascular)」と進化をしてきた。
新機能ライブステントブーストにより,撮影開始とほぼ同時にステントブースト画像が自動拡大ライブ表示され,冠動脈ステント留置手技の実際を強固に術中支援する。ステント留置時の位置確認,特に分岐部への留置や連続してステント留置する際など,より精度の高い手技実施が要求される場面でのライブステントブーストの幅広い活用が期待される。
フィリップスはPCI治療を支援するライブイメージガイダンスの包括的なトータルソリューションとしてPCI Suiteをさらに発展させていく。高画質低線量の血管造影装置Allura Clarityシリーズを始め,ダイナミックコロナリーロードマップやライブステントブーストなどのライブイメージガイダンスツールも,それらの機能を改善改良させ,また医療現場ニーズに即した新機能の開発を続けていく。
フィリップスは7月7日-9日に東京国際フォーラムで開催される第25回日本心血管インターベンション治療学会:CVIT 2016にブース出展し,開催期間中,PCI Suiteの製品概要説明を実施する。
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