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エドワーズライフサイエンス,外科治療が必要な弁膜症の三尖弁用に開発された人工弁輪「フィジオ三尖弁用リング」を新発売〜三尖弁の構造と機能を反映したデザインにより,理想的な治療を実現〜

2015-11-5

フィジオ三尖弁用リング

 

人工心臓弁と血行動態モニタリング技術の世界的リーダーであるエドワーズライフサイエンス社の日本法人,エドワーズライフサイエンス(株)(以下エドワーズ)は,2015年11月2日より,三尖弁治療用の人工弁輪「カーペンターエドワーズフィジオ三尖弁用リング」(以下「フィジオ三尖弁用リング」)を,全国の医療機関に向けて販売開始した。

本製品は,心臓に4つある弁のうち,三尖弁の心臓弁膜症※1に対する外科治療に用いる人工弁輪。逆流(弁の閉鎖が不完全となり,本来とは逆の方向に血液が流れること)が生じ,正常に機能しなくなった三尖弁の弁輪※2に縫い付け,三尖弁の形を整えることで逆流を制御し,正常な機能を回復する手術に使用する。
三尖弁は心臓の右心房と右心室の間に位置し,全身を巡り右心房に戻ってきた血液を肺に送り出す右心室の機能を保つ上で,重要な役割を担っている。

●「フィジオ三尖弁用リング」の特長

■三尖弁の最新の解剖学的知見に基づいた三次元構造のデザイン
本製品には,三尖弁の最新の解剖学的知見に基づいた三次元構造のデザインが採用されている。そのため,三尖弁輪により確実にフィットし,患者さんの弁輪にかかるストレスを最小限に抑える。

■三尖弁輪の自然な動きに追従する柔軟性
本製品のコア部材であるチタン合金には,適度な柔軟性を持たせるために同社独自の加工が施されている。この柔軟性により,人工弁綸は三尖弁輪の自然な動きに追従し,三尖弁の正常な機能が保たれる。

■使いやすさを追求したデザイン
外科手術の際に,医師が縫いやすく,スムーズな運針が可能となるカフ構造を採用している。また手術の際に患者さんの弁尖の状態を確認しやすいホルダー(手術の際に人工弁綸を保持するための部品)など,医師の使いやすさを追求したデザインが採用されている。

販売名:カーペンターエドワーズフィジオ三尖弁用リング
承認番号:22700BZX00261
サイズ:24mm,26mm,28mm,30mm,32mm,34mm,36mm
素材:コア部…チタン合金性リング(シリコーンラバーチューブで覆う)。
表面…ポリエステル布で被覆(ひふく)。
保険償還価格:27万4千円

■増加する三尖弁の心臓弁膜症治療
心臓弁膜症の治療には,弁そのものを人工の弁に取り換える「弁置換術」と,弁の形を整え機能を回復させる「弁形成術」があるが,三尖弁疾患の多くは逆流を伴うものであり,「弁形成術」が主に行われている。三尖弁は僧帽弁や大動脈弁の疾患に伴って機能が悪化する二次性疾患が多く,特に僧帽弁と同時に治療されることが多いのも特徴。心臓弁膜症全体の治療件数は,年々増える傾向にあるが,三尖弁の手術件数も同時に増えており,10年で2倍以上に増加している。

「フィジオ三尖弁用リング」発売にあたり,同社代表取締役社長の加藤幸輔氏は次のように述べている。
「心臓弁膜症は,近年患者数が増加傾向にあり,注目されている疾患です。弁膜症は心臓に4つある弁の中でも特に大動脈弁と僧帽弁に起こることが多いのですが,三尖弁の心臓弁膜症も同様に治療件数が増えています。エドワーズは心臓弁膜症治療を世界的にリードする企業として,あらゆる弁膜症治療に対応できるよう,最先端の技術を駆使した製品を通じて医療従事者を支えることで,患者さんが健やかな日常生活を取り戻す一助となることを目指しています。」

※1:心臓弁膜症とは
心臓にある弁に障害が起き,本来の役割を果たせなくなった状態。弁の開きが悪くなり血流が妨げられる「狭窄」と,弁の閉じ方が不完全となり血液が逆の方向に流れる「逆流」がある。弁膜症は自然に治ることはないため,進行すると外科治療が行われる。
参考:心臓弁膜症サイト(http://www.benmakusho.jp/
※2:弁輪とは
弁のふち(外周)の部分を指す。

 

●問い合わせ先
エドワーズライフサイエンス(株)
TEL 03-6894-0500
http://www.edwards.com/jp/