2015-10-29
「NeedleMaster」先端部
オリンパス(株)は,医療事業・消化器科の新製品として,早期がんを切除する手技などで用いるディスポーザブル注射針「NeedleMaster(ニードルマスター)※1」を,2015年11月2日から日本国内で発売する。
今回発売する「NeedleMaster」は,胃や食道,大腸などの消化管の粘膜層にとどまる早期がんを,内視鏡を用いて切除する手技である「内視鏡的粘膜切除術」(以下,「EMR※2」)や「内視鏡的粘膜下層剥離術」(以下,「ESD※3」)などで使用される処置具製品。平坦な(隆起していない)病変部を切除する場合,粘膜下層に生理食塩水などを注入して病変部を浮き上がらせ,切除を行う。本製品は,液を注入するための注射針で,上記手技の中で重要な役割を担う。従来品※4から針先形状を改良して切れ味の向上をはかり,粘膜へのスムーズな穿刺をサポート。また,従来品と同じ外径のまま,広い内径を確保し,かつ,握りやすいハンドルデザインを採用した。送液性の向上が期待でき,手技のストレス軽減に貢献する。
なお,26G(ゲージ)の細い針を新しくラインアップに追加。穿刺孔を最小限に抑えて,低侵襲な手技をサポートする。
※1 本製品の愛称。販売名は「ディスポーザブル注射針 NM600/610」
※2 「EMR」はEndoscopic Mucosal Resectionの略。早期の胃がんや大腸がんなどの病変組織と正常組織の間に,生理食塩水を注射して膨らませ,スネアで病変を切り取る手技
※3 「ESD」はEndoscopic Submucosal Dissectionの略。粘膜層にとどまる早期がんなどの治療のために,粘膜下層を切開・剥離する手技のこと
※4「ディスポーザブル注射針 DNM(NM-400U-0425など)」(2008年10月発売)
●主な特長
1.針先形状を改良し,スムーズな穿刺をサポート
2.針の内腔を拡張し,かつ,ハンドル形状を改良したことで,送液性向上に貢献
3.より低侵襲な手技をサポートする針径26Gを新たにラインアップ
●価格(税抜)
2万7500円(5本1箱)
●問い合わせ先
オリンパス(株)
内視鏡お客様相談センター
TEL 0120-41-7149
http://www.olympus.co.jp/jp/