2015-9-28
パナソニック ヘルスケア(株)は,4K UHD(※1)映像に対応した32インチ医療用モニターの販売を11月末より開始する。
近年,手術映像(内視鏡・手術顕微鏡)のフルHD化が進んでいる中,同社はこれまで,2Dや3Dのさまざまな医療用モニターを販売,高画質とユーザビリティなどで非常に高い評価を得ている。しかしながら腹腔鏡手術を初めとした医療現場からは,より微細な部位を観察するため,さらなる高精細なモニターを求める声が強くなっており,今後フルHDよりも高解像度(※2)の4K UHDが主流となる兆しが現れつつある。そのような環境変化の中,同社モニターに対する高画質化の期待も大きくなってきた。
本製品は4Kパネルの採用によりフルHDの4倍の画素数を実現し,今まで識別できなかった部位を表示することが可能となる。さらにバックライトにLEDを採用し内部構造の設計を大幅に見直すことで,32インチ医療用モニターで業界トップクラスの薄型・軽量化(※3)を実現した。これにより既設のアームやスタンドに取り付け可能となり,さらに段差のないフラットデザインと,背面の通気孔をなくすことで清掃性にも配慮している。
また,4K UHD用のインターフェースにはDisplay Port 1.2端子及び3G-SDI(BNC)×4本を装備している。Display Port 1.2端子を使用すれば4K UHD映像をケーブル一本で配線可能である。
同社は本製品により,医療現場における4K UHD映像の普及拡大に貢献していく。
※1 4K UHD(Ultra High Definition) 2Kの横2倍・縦2倍の画素数(3840×2160)
※2 実解像度 3840×2160 画素
※3 2015年9月28日現在 同社調べ
●特長
1.4Kパネル採用により,手術映像を高精細に表示
本製品は4Kパネルの採用によりフルHDの4倍の画素数を実現し,今まで識別できなかった細かな部位を表示することが可能となる。また色変化の少ない広視野角特性で,さまざまな方向から見ても色や明るさの変化が少なく,忠実な色を再現できる。
2.32インチ医療用モニターで業界トップクラスの薄型・軽量化により,手術室でのさまざまな設置環境に適応
バックライトにLEDを採用,構造体に軽量化部材を採用することで,医療用モニター32インチにおいて業界トップクラスの薄型・軽量化を実現し,既設のアームやスタンドに取り付けが可能となる。
3.段差のないフラットデザインと通気孔レスにより清掃性に配慮
段差のない前面フラットフェース(前面保護レベル IPX5)と,背面の通気孔を無くすことで清掃性にも配慮。
また背面には傾斜を設けることで,ほこりがたまりにくい形状になっている。
4.ケーブル一本で4K UHD映像の接続が可能
4K用のインターフェースにはDisplay Port 1.2端子及び3G-SDI(BNC)×4本を装備。Display Port 1.2端子を使用すれば4K映像をケーブル一本で配線可能である。
また3G-SDI(BNC)を使用すれば長距離伝送が可能。
5.Adobe RGB をほぼカバーする広色域
ITU-R BT.709規格より広い色域のAdobe RGB規格をほぼカバーすることで,色の再現領域を広げこれまで以上に忠実な色の表現が可能となる。sRGBと色域を切り替えることが可能で,これまでの色表示との互換性を維持している。
6.ズーム機能
画面の一部を拡大してもフルHD相当以上の解像度で表示可能なので,任意の部位を拡大視して観察できる。
●問い合わせ先
パナソニックヘルスケア(株)
医療機器事業統括部 営業部 営業2課
TEL 03-5408-7268
http://www.panasonic-healthcare.com/jp/