2015-6-15
デジタル式回診用X線撮影装置
「MobileDaRt Evolution EFX Version」
新型FPD対応モデル
島津製作所は,デジタル式回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution EFX Version(モバイルダート エボリューション エフェックス バージョン)」シリーズのラインナップに,軽量化と優れた防水性を両立した富士フイルム(株)の新型FPD(フラットパネルディテクタ)に対応するモデルを追加し,6月15日から販売を開始した。
FPDを搭載したデジタル式回診用X線撮影装置は,救命救急や災害の現場,手術室,NICU(新生児集中治療室)など,緊急度が高くスピーディな対応が求められる医療現場で使用される。操作性や走行性に優れ,高画質なX線撮影が可能な同社のデジタル式回診用X線撮影装置は米国を中心に高く評価されており,これまでに累計2,500台以上の販売実績がある。
今回「MobileDaRt Evolution EFX Version」シリーズのラインナップに追加した新モデルは,14×17インチサイズで2.6kgという大幅な軽量化と防水規格IPX6への準拠を実現した新型FPDに対応している。新型FPDは,素材やフレーム構造の工夫により,片手でも扱いやすい重量ながら耐荷重310kgという堅牢性や高い抗菌性も備えている。また,同社のデジタル式回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution EFX Version」シリーズは,SSD(ソリッドステートドライブ)の採用によるシステム処理の高速化や最適化を図っており,新型FPDと組み合わせることで撮像画像のプレビュー表示を最短2秒で行えるほか,コリメータ部分に採用した寿命の長いLED光源や画像が見やすい液晶モニタの搭載などによってユーザーのニーズに応えた信頼性が高い装置である。
●新型フラットパネルディテクタの特長
1.軽量化と堅牢性の両立
素材にマグネシウム合金を使用した新型FPDは,フレーム設計の最適化によって,14×17インチモデルでは交換式バッテリーを含めて2.6kgという軽量化を実現している(従来FPDは14×17インチモデルで3.3kg)。軽量化によって,院内での取り回しや屋外への持ち出しといった面でも利便性が向上した。また,片手でも扱える重量ながら堅牢性も両立しており,310kgの耐荷重がある。
2.優れた防水性能と抗菌性能
新型FPDは液体が浸入しにくい構造となっており,国際電気標準会議が定める防水規格であるIPX6に準拠している。本体のいかなる面から水流を噴射しても影響がない。また,富士フイルム(株)のコーティング技術「Hydro Ag(ハイドロ エージー)」によって高い抗菌性能を実現し,効果が長持ちする。汚れも落ちやすく,清潔で衛生的に使用できる。
●同社デジタル式回診用X線撮影装置の特長
今回ラインナップを追加した同社のデジタル式回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution EFX Version」シリーズは,前シリーズに採用していたハードディスクではなく,振動に強く高速な処理が可能なSSDを搭載。データ消失のリスクをこれまで以上に低減し,新型FPDとの組み合わせによって撮影後には2秒で参照画像の表示が可能である。また,視野角の広い液晶モニタの採用や,定期メンテナンス不要かつ消費電力を抑えるコリメータ部分のLEDランプなど,ユーザーの使い勝手と効率性に優れたシステム。同社は,デジタル式回診用X線撮影装置の販売実績を研究開発に生かし,最先端の医療への貢献を目指し続ける。
●「MobileDaRt Evolution EFX Version」新型FPD対応モデルの価格
9,000万円~
※ 税別,システム構成により異なる
●問い合わせ先
島津製作所 医用機器事業部 グローバルマーケティング部 販売促進グループ
TEL 075-823-1271 FAX 075-823-2921
http://www.med.shimadzu.co.jp/