2015-6-4
スマートキャビネット「キャビレオ」
(高さ180cm×幅71cm×奥行き51cm )
サトーホールディングス(株)は,独自のRFID技術であるPJM(※)を活用した,高速,高精度の読み取り機能を持つスマートキャビネット「キャビレオ™」を開発した。2015年6月より,サトーヘルスケア(株)を中心とした国内のサトーグループ会社で販売を開始する。
キャビレオは,3Dスキャンにより,リアルタイムで1000個以上のICタグを100%正確に読み取ることができるリモート機能付きのキャビネットで,さまざまな品物の在庫管理や期限管理,リコール時の対象品除去の高速化,正確化を実現する。
多言語の音声ガイダンス機能が付き,タグに書き込んだ消費期限情報を読み取ることで,期限が短い順から商品を使用できるよう音声で励行し,期限切れによる品物廃棄の削減につなげる。
正面のタッチスクリーンは,操作手順,品名や数量の表示をはじめ,要望に応じたカスタマイズが可能である。
PJMは,読み取りスピードの速さと正確性に加え,一般的にRFIDの弱点とされる「重ね読み」「金属」「水」の影響に強い特性を持っている。これらの特性を活かし,キャビレオは以下の用途を見込んでいる。
ヘルスケア
・医療用整形インプラントの在庫管理
・劇薬・向精神薬の管理
・高価格な医薬品の管理
・特許申請前の新規化合物の管理
その他
・ダイヤモンド,高額商品の在庫管理
・重要書類・機密書類の管理
従来の管理は,人の手による確認や商品のバーコードを一つひとつスキャナで読み込む作業を行っており,ヒューマンエラー発生のリスクや膨大な手間を要していた。キャビレオはこれらの課題を解決し,現場の正確性・効率性の向上と安心に貢献する。
●キャビレオの主な特徴
- 音声ガイダンス機能により,先入れ先出しを音声で通知
- Internet of Things(IoT)を実現,リモートで在庫管理が可能
- 「いつ,誰が,どの在庫を」を記録,リアルタイムで確認可能
- 自動ロック,生体認証(カスタマイズ)により,高セキュリティを実現
- ICタグの「重ね読み」が可能,商品の置き方を制限しない
- 多言語対応
(※)PJM=Phase Jitter Modulation
●問い合わせ先
サトーホールディングス(株)
TEL 0120-226310
http://www.sato.co.jp/