2015-5-12
非医療研究機の写真
(株)エクストリリオンは 2014年11月14日に医療機器事業について船井電機(株)と提携した。この提携に基づき,光音響イメージング機器の世の中への普及を促進する。
光音響イメージングは,光音響効果(光エネルギーを吸収した物質が断熱膨張により微弱な音響波(超音波)を生じさせる効果)を利用したイメージング法。放射線を使わない非侵襲なイメージング法で,医療分野をはじめとする様々な領域で,世界中で研究が進められている。
しかしながら,光エネルギーを発生する光源として,一般に固体レーザーが使用されており,システム全体が大きく消費電力も多く且つ複雑なため,装置の一体化が進まず,価格も大変高額であった。そのため期待されている乳がんや前立腺がんなどの検出を含む種々の臨床応用への障害になっていた。
この分野でエクストリリオン社は,船井電機と共同で,装置の大幅な小型化と低消費電力化,低価格化が可能な「世界初のLED励起方式光音響イメージング・システム」技術を開発したが,この技術を使い,医療応用の早期実現を目指して,複数の医療機器メーカーと連携して用途開発と製品開発を進めていく予定。
今回,光音響イメージングの価値を広く世の中に周知し,広く使用できる「非医療用の研究向けの光音響イメージング機器*」を今年の8月に正式に発売する。
*本機器に使用するLED光源は船井電機の開発品。エクストリリオン社でシステムの開発を行い,船井電機にて製造を行う予定。
なお,この機器は5月22日〜24日に,グランドプリンスホテル新高輪で開催される Ultrasonic Week 2015 の併設医療機器展示会に出展される。
また,臨床現場での将来の使用形態を体感できるLED光源内蔵プローブも展示される。
●問い合わせ先
船井電機(株)
www.funai.jp
(株)エクストリリオン
www.xtrillion.com