2015-4-17
Aquilion Lightning
東芝メディカルシステムズ(株)は,Aquilion ONE™シリーズで開発された最新技術を搭載し,省スペース・大開口径を両立したAquilion™シリーズの新型16列検出器/32スライスCT Aquilion™ Lightning(アクイリオン ライトニング)を開発し,4月17日より国内への販売を開始する。
現在国内では16列マルチスライスCTの導入が進んでいる一方で,施設の設置スペースや電源容量の問題により,16列CTの導入を諦めている施設も多くあった。そこで,Aquilion Lightningは架台のハードウェアを一新し,東芝製CTスキャナラインアップの中で最小クラスの設置スペースを実現するとともに,多様な検査にも柔軟に対応できるよう大開口径を実現した。さらに撮影プロセスのすべてを見直し,同社最高機種Aquilion ONEで開発された最新技術を多数搭載した。Aquilion Lightningは省スペース・大開口径と高性能の両立を実現し,多様な検査ニーズに対応します。なお,本製品は2015年4月17日(金)~19日(日)にパシフィコ横浜展示ホールにて開催されるITEM2015 国際医用画像総合展に展示される。
●新製品の特長
1.大開口径で省スペース
16列マルチスライスCTで最高クラスの780mm開口径を採用し,簡便なポジショニングにより多様な検査に柔軟に対応するとともに,患者さんの圧迫感を軽減し,検査環境を向上させる。さらに,ガントリ内ユニットの設計を一から見直し,極限まで小型化・レイアウトの最適化を行うことで,ガントリと寝台の設置面積は,最小設置面積9.8m2(注1)を実現した。
2.高画質と低被ばくの両立
同社最高機種Aquilion ONEで新たに開発された新型検出器PUREViSION™ Detectorを搭載した。新型検出器は検出器素材の最適化とDASの実装密度の最大化による電気ノイズの低減など,検出器性能を大幅に改善することでよりいっそうの被ばく低減とクリアな画像を実現する。この新型検出器は最先端の東芝独自の半導体研究開発技術によって培われた高精細な検出器製造技術が支えている。さらに,2010年からすべての東芝CTに標準搭載されている被ばく低減技術,逐次近似画像再構成応用のAIDR 3Dの精度を高めた。画像ができる前段階(純生データベース)から新たに開発されたNPSモデルの搭載と,各種パラメータの見直しにより,高画質・低被ばくという相反する命題を,さらに高い次元で両立できる。
3.最新テクノロジーの搭載によるCT検査適応拡大への期待
従来CTでは困難であった金属などのアーチファクトの影響を,逐次近似画像再構成を応用したSEMARを標準搭載することで,金属周辺部のアーチファクトを低減し,より確実な診断が可能となる。また高精度Subtraction技術により,頭部や下肢などの血管情報のみならず,新たに胸部,骨軟部領域で高精度線形・非線形位置合わせ後にサブトラクションを行うことで,
肺塞栓によるdefectの観察や,骨軟部腫瘍の濃染を的確に描出するなど,通常のルーチンCT検査データから,さらにより高いコントラストを取得することが可能。高精度かつ容易に存在診断を行うなど,最新技術により患者様のCTでの検査適応の拡大が期待できる。
(注1)CBTB-033B寝台時,天板ストローク短縮化キット搭載時
●問い合わせ先
東芝メディカルシステムズ(株)
広報室
TEL 0287-26-5100
http://www.toshiba-medical.co.jp