2015-3-16
CCL550i2/AR
(株)JVCケンウッドは,TOTOKUブランドより,さまざまなモダリティ画像の表示に対応する21.3型500万画素カラー医用画像表示用ディスプレイ「CCL550i2/AR」を7月下旬より発売する。
●企画背景と製品の概要
従来,乳がんの画像診断ではマンモグラフィ装置で撮影されたモノクロ画像が利用されていたため,接続されるディスプレイはモノクロディスプレイが主流であったが,近年では,超音波診断装置やMRIなどを解析したカラー画像を併用して診断することが主流となっている。
そこで今回同社は,モノクロ画像の高精細な表示性能に加え,カラー画像を最適な輝度と階調で同時表示ができる21.3型500万画素カラー医用画像表示用ディスプレイ「CCL550i2/AR」を発売する。モノクロのマンモグラフィ画像だけでなく,カラーの解析画像など,さまざまなモダリティ画像の表示(マルチモダリティ画像表示)を可能にする。
●「CCL550i2/AR」の主な特長
1.高精細500万画素液晶パネルを搭載し,マルチモダリティ画像表示に対応
高精細500万画素のカラー液晶パネルの搭載により,モノクロのマンモグラフィ画像だけではなく,カラーで解析された超音波診断装置,MRI,病理画像など,マルチモダリティ画像表示に対応する。
2.最適な輝度と階調で画像表示を可能にするダイナミックガンマ調整機能を搭載
同社独自のダイナミックガンマ調整機能により,画面内に混在するモノクロ画像とカラー画像を自動的に識別し,それぞれに最適な輝度および階調で表示が可能。
3.高精細液晶パネルの採用により,微細な形状もより忠実に表示が可能
解像度2048ドット×2560ドット(500万画素),画素ピッチ165μmの高精細液晶パネルの採用により,医用画像の微細な形状もより忠実に表示が可能。
4.テキスト(白)表示時に自動的に輝度を抑えるテキストゲインコントロール機能を搭載
レポートや患者リストなどのテキスト(白)表示を本機が自動的に検知し,その表示面積に応じて画 面の輝度を抑えるテキストゲインコントロール機能を搭載。これまで,高輝度に設定されている医用画像表示用ディスプレイでのテキスト(白)表示は明る過ぎて見づらくなっていたが,本機能により画面の輝度を抑え,目のストレス(疲労)を軽減する。
5.LEDバックライトの採用により,長寿命・省電力化を実現
LEDバックライトの採用により,長寿命化及び省電力化を実現。また,LEDバックライトは水銀を使用していないため,環境負荷の低減に配慮している。
6.同社独自の輝度安定システム“λ-Sentinel(ラムダセンチネル)”
画面上に配置されたフロントセンサーで画面の実測輝度を常時監視し,フィードバックする輝度安定化システム“λ-Sentinel(ラムダセンチネル)”により,高精度な輝度の安定化を実現する。
7.“DICOM適合性試験”機能を搭載
本機画面上に配置されたフロントセンサーにより,“DICOM適合性試験”(DICOMカーブに準拠したグレースケール表示の試験)が本機単体で行える。
●問い合わせ先
(株)JVC ケンウッド
プロフェッショナルシステムセグメント
ヘルスケア事業統括部 営業部
TEL 045-450-1890
http://www.jvckenwood.co.jp/