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富士フイルム,ダブルバルーン小腸内視鏡「EN-580XP」新発売〜細径化により,検査時の患者の身体的負担を軽減,先端部外径7.5mmを実現した汎用スコープ〜

2015-2-12

ダブルバルーン小腸内視鏡「EN-580XP」

ダブルバルーン小腸内視鏡「EN-580XP」

富士フイルム(株)は,スコープ先端部外径7.5mmの細径化を実現したことで,検査時の患者の身体的負担を軽減するダブルバルーン小腸内視鏡「EN-580XP」を,2月12日より富士フイルムメディカル(株)を通じて発売する。

小腸は,全長が6~7mもあり,口からも肛門からも遠く,スコープの挿入が難しく内視鏡検査が困難とされてきた。同社は,2つのバルーンを使用し,小腸内でスコープを少しずつ進ませるダブルバルーン小腸内視鏡を平成15年に世界で初めて発売。これにより,小腸全域を容易に検査・処置することが可能になった。その後,スコープ先端部外径8.5mmの汎用スコープ「EN-450P5/20」(以下,従来機)や,鉗子口径を3.2mmに拡大させて処置具の抜き差しを容易にした処置用スコープ「EN-580T」がラインアップに加わり,小腸疾患の早期発見・治療をサポートする内視鏡として,多くの医療機関に利用されている。

今回発売するダブルバルーン小腸内視鏡「EN-580XP」は,スコープ先端部外径7.5mmの汎用スコープ。従来機よりも1mm細径化することで,検査における患者の身体的負担を軽減する。また,クローン病などで腸管に狭窄が生じている部分に入り込みやすくなることが期待でき,より低侵襲な内視鏡検査を行うことができる。鉗子口径は,従来機と同じ2.2mmを確保し,体液などの吸引性能と生検鉗子などの処置具の操作性能を維持した。さらに,狭い小腸管内の観察に適した近接(2mm~)でもピントが合った明瞭な画像が得られる。高解像度と低ノイズを両立する独自開発の画像センサー「スーパーCCDハニカム™」と新設計のレンズを搭載しているので,従来よりも詳細な粘膜の観察が期待できる。また,バルーンと本製品専用のオーバチューブの素材には,新たにシリコーンゴムを採用した。

富士フイルムは,今回発売するダブルバルーン内視鏡システムをはじめ,レーザー内視鏡「LASEREO」システムや,鼻からの挿入による患者負担の少ない経鼻内視鏡など,独自の技術でがんなどの疾患の早期発見・早期治療と,患者負担の低減を目指し,今後も製品開発,ラインアップ拡充を進めていく。

●主な特長

1.スコープ先端部外径7.5mm
スコープ先端部外径が,従来機「EN-450P5/20」よりも1mm細い7.5mmになった。これにより,検査における患者の身体的負担を軽減する。また,クローン病などで腸管が狭窄しているケースにおいても従来機と比較して,より低侵襲な検査が可能。

2.近接(2mm~)での観察が可能
狭い小腸管内の観察に適した近接(2mm~)でもピントが合った明瞭な画像が得られる。高解像度と低ノイズを両立する独自開発の画像センサー「スーパーCCDハニカム™」と,新設計のレンズを搭載。従来よりも詳細な粘膜の観察が期待できる。

3.シリコーンゴムを採用
バルーン・専用オーバチューブの素材には,新たにシリコーンゴムを採用した。

 

●標準ユーザー渡し価格(税別)
409万円
※オーバチューブ,バルーン,チューブキットのセット販売

●問い合わせ先
富士フイルムメディカル(株)
営業本部 マーケティング部
TEL 03-6419-8033
http://fms.fujifilm.co.jp/