2014-11-26
キヤノンは,マンモグラフィ用のカラーディスプレイを新たに開発し,このディスプレイの試作機を米国のシカゴで開催される「RSNA 2014(Radiological Society of North America:北米放射線学会)」の展示会場(現地開催期間:2014年11月30日~12月4日)で参考展示する。
乳がん診断においては,検査部位の微細な変化まで確認できるよう,診断画像を高画質・高精細に表示できるディスプレイが求められている。2Dやトモシンセシスでのマンモグラフィ画像はモノクロで表示されるのが一般的である。しかし,超音波などの検査方法では,しこりなどの組織の硬さを色の変化で示すためにカラー画像が使用されており,モノクロとカラーの両方の画像を表示することのできるディスプレイのニーズが高まっている。
今回,キヤノンが開発したのは,高画質・高精細で高いモノクロ表示性能を持つ30型10メガピクセル(4096×2560ピクセル)のマンモグラフィ用カラーディスプレイ。キヤノンは,独自の高画質技術を医療画像の表示に生かしたディスプレイを開発することで,今後の医療の発展に貢献できると考えている。詳細な仕様や価格は未定だが,2015年中に,このディスプレイを製品化し,医用ディスプレイ市場へ新規参入することを目指している。
なお,このディスプレイの試作機を,米国シカゴで開催される世界最大級の放射線学会「RSNA 2014」の展示会場(現地開催期間:2014年11月30日~12月4日)において,Canon U. S. A., Inc.および米国の2D・3Dマンモグラフィ装置メーカーのマーケットリーダーであるHologic, Inc.の展示ブースで参考展示する。
●問い合わせ先
キヤノン(株)
canon.jp