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2014-8-8

AED SOS

心停止者救命支援アプリ「AED SOS」を開発しているCoaido（株）は，2014年8月6日より，国立大学法人京都大学と心停止者救命時の救助者要請アプリ開発に関する産学共同研究を開始した。

■共同研究 概要

本共同研究では，京都大学環境安全保健機構附属健康科学センター 石見拓准教授の監修と協力のもと，Coaidoが開発中の心停止者救命支援アプリ「AED SOS」の実証実験を実施し，実際の心停止者救命の現場におけるアプリの効果を検証し，救命率を向上する研究を行っていく。

本取り組みによる研究の成果として，AED設置情報の登録数を増やし情報の信頼性を向上する仕組みを構築する。また心停止者の救命時にSOSにより正確な情報（位置や状況など）を救命協力者に届けることで共助の輪を広げ，かつ救助のスピードと質を向上することでアプリ使用時の救命率の向上を目指す。
なお，研究成果については学術論文として京都大学より公表する予定。また使用状況データを解析してアプリの改善に寄与することで社会に還元していく。

■AED SOS（開発中）概要

突然の心停止者に遭遇したとき，スマートフォンの位置情報を活用してSOSを発信し，すぐに付近の救助者を呼びAEDを届けてもらい，適切な処置を施すことで救命率を上げるアプリ（無料）。iOS/Androidに対応予定。
現在クラウドファンディングでサポーターを募集中。
（ プロジェクトURL：http://bit.ly/aedsos ）

■アプリ開発の背景

日本では心臓が突然止まってしまう人が年間7万人以上いる^（※1）。そしてその9割にあたる約65,000人がそのまま亡くなっている。心停止者の生存率は何も処置をしなければ1分で10%低下する。救急車到着までの時間は119に通報してから全国平均で8分後であり，救急車が到着するまで何も処置をしないで待っているだけではほとんどの場合手遅れになる。救急車到着までの間にその場の市民が胸骨圧迫（心臓マッサージ）とAEDでの電気ショックを行えば生存率は4倍に向上する。しかし市民がAEDを使用できるケースは3.7%しかなく，早期に適切な処置ができなかったために亡くなっている命が数多くある。

日本国内には市民が利用できるAEDが30万台以上も設置されており^（※2），世界有数のAED普及国。普通救命講習を受講する市民の方は年間で140万人以上もいる。しかし心停止者救命時にそれらの社会リソースをうまく活用できていないのが現状である。
本共同研究により開発中のアプリ「AED SOS」は，これらの社会リソースを緊急時につなぐ仕組みを作ることで心停止者救命の課題解決を目指す。スマートフォンの位置情報，通知機能，地図機能，通話機能などを活用し，緊急時に近くで起きた心停止の発生場所を登録ユーザー（一定の救命知識のある救助登録者）に通知し，最寄りのAEDの設置場所もアプリのマップ上に表示し，通話により心停止者発生現場の詳細な情報を伝達して現地への救助支援を促すもの。これにより救急車到着までの間に心停止者への迅速な蘇生処置が見込め，救命率改善が期待できると考えている。

^{※1 総務省消防庁 平成25年版 救急救助の現況 救急編
※2 厚生労働科学研究 AEDの普及状況に係わる研究 平成23年度}

■Coaido（株）設立背景
Coaido（株）は位置情報を活用した救命の課題解決を目的とするベンチャー企業。2014年6月16日にアプリ企画，制作，次世代医療の専門家により設立された。

■アプリへの支援に関する情報
AED SOSアプリ クラウドファンディングページ：（ http://bit.ly/aedsos ）
※現在アプリのサポーターを募集している。

■その他アプリに関する情報
本プレスリリースに関する詳細情報：（ http://bit.ly/pr0807 ）
AED SOSアプリ 公式サイト：（ http://aedsos.strikingly.com/ ）
AED SOSアプリ プロトタイプ動画：（ https://www.youtube.com/watch?v=ko_PpRWHT9s )

■参考URL
【AED導入10年目プロジェクト 減らせ突然死 ～使おうAED～】
Facebookページ：（ http://on.fb.me/1kPomK8 ）
ホームページ：（ http://www.aed-project.jp/ ）