2014-7-30
「SAZ-01」本体画像
アイデックインターナショナル(株)は,検査または操作時に,レンズ本体を固定しながら,オートフォーカス及びズームが可能な固定式オートフォーカスズームレンズ内蔵型CMOSカメラ「SAZ-01」を8月18日に発売開始する。
「SAZ-01」は,従来のメカニカルなズームレンズではなく,業界に先駆けて登場した,内部の特殊機構によってレンズ本体が固定された状態で使用できる,オートフォーカス機能付きズームレンズ内蔵型CMOSカメラ。硬性内視鏡(工業用,医療用)と繋いだ利用において,レンズ画面を回さずにズームを行うことができる。一眼レフカメラ用のズームレンズを使用し,ズーミングするたびに視野方向の調整を行ったりする,これまでの手間を省くことができ,検査の手間や時間が同じ操作を行う時と比べて約1/3※1となる。また,デジタル式の倍率調整で数値的な設定が非常に簡単なため,検査時の再現性に優れている。
このような特性を持つ「SAZ-01」は,工業用内視鏡を接続し,パイプやボンベ,局面の多い自動車部品内部の検査や,人体へ用いる医療用内視鏡との接続,半導体製造装置や電子部品・マウンタ等のFA向け用途,TV顕微鏡用途等,細かく局面の多い検査対象向けに,迅速で正確な処置や検査をすることができる。
「SAZ-01」の価格はオープン価格(参考価格:50 万円:税別)となる。アイデックインターナショナルでは,この「SAZ-01」を,ズーミングをしながら,素早い操作を求められる,自動車部品・パイプ・ボンベ等の製品検査用用途,半導体製造装置・電子部品・マウンタ等のFA用検査用途や,手術検査等の医療用用途に向けて,営業活動を進め,初年度100台の売り上げをめざす。
※1)同社開発時のモニター試験による。
■従来のズームレンズの手間を省き,迅速で正確な検査や処置を実現
「SAZ-01」は,外観上の動きなしで,オートフォーカス及びズームが可能となる。従来では,硬性内視鏡をCMOSカメラに接続する場合,中間にアダプタレンズを組み合わせる必要があった。アダプタレンズは硬性内視鏡の太さによって変わるため,一度セットした倍率を変更するにはそれぞれレンズ交換を行った後,再度作業を最初から行う必要があった。
「SAZ-01」は外観上の動きなしでオートフォーカス及びズームが可能なため,これを硬性内視鏡と組み合わせることで,アダプタレンズ交換の手間がなくなり,検査や処置の手間と時間を大幅に削減しながら,より精度の高い作業ができるようになった。
●「SAZ-01」の特長
1)オートフォーカス機能付きのズームレンズ内蔵型CMOSカメラ。
2)特殊な機構により,外観上の動きなしで,素早くオートフォーカス及びズームが可能。
3)デジタル式の倍率調整で数値的に倍率設定をすることが可能なため,再現性に優れている。
4)内視鏡をレンズ及びカメラと直接接続できる構造で,接続したままで倍率変更が可能となり,アダプタレンズが不要。
●問い合わせ先
アイデックインターナショナル(株)営業部
TEL 03-3697-8881
FAX 03-3697-8779
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