2014-7-3
アボット バスキュラー ジャパン(株)は,冠動脈疾患(CAD)の治療を適応としたXIENCE Xpedition® 薬剤溶出ステント の小血管用であるXIENCE Xpedition® SV薬剤溶出ステント(販売名:XIENCE Xpedition 薬剤溶出ステント,医療機器承認番号:22500BZX00309000)の国内販売を7月3日より開始した。
本製品は,既に多くの臨床データに裏打ちされたXIENCE®薬剤溶出ステント製品群の高い有効性と安全性を継承したアボットの次世代小血管用ステント。また従来品に比べより円滑な病変到達を可能とする優れたステントデリバリー性能と,より低圧で安全な血管留置が期待される小血管用ステントとして,小血管治療を含む冠動脈疾患治療において,日本の医師へ新たな治療オプションを提供する製品となることが期待される薬剤溶出ステントである。
アボット バスキュラー ジャパン代表取締役社長のマシュー・シュミット氏は次のように述べている。「本邦においてXIENCE Xpedition薬剤溶出ステント製品群に2.25mmサイズが追加されサイズバリエーションが強化されたことにより,既に市販されている国々で広く受け入れられ使用されている,安全性の高い製品を日本の医師と患者様へ提供できることを喜ばしく思います。アボットは血管治療領域のリーディングカンパニーとして,今後も日本の医師と患者様へ革新的,かつ安全で質の高い医療機器の提供を推進して参ります。」
アボットの薬剤溶出ステントであるXIENCEシリーズは,世界で最も使用されている薬剤溶出ステント(DES)(注1)。また,本製品の安全性と有効性は,長期成績を含む100以上の臨床試験における63,000名以上の患者データから成る,XIENCE薬剤溶出ステント製品群の確固たる臨床データにより裏付けられている。また,本年5月にパリで開催されたEuroPCR 2014において,ベアメタルステント(BMS)群と比較したXIENCE薬剤溶出ステント製品群の最新の独立したメタ解析では,XIENCE薬剤溶出ステント製品群はBMSと比較し,2年経過観察時における心臓死,致死性心筋梗塞,及びステント血栓症発生率を統計学的に著しく低減させることが示され,XIENCE製品群は薬剤溶出ステントとして初めて,BMSと比較した死亡率に対する有効性が示された(注2)。
本邦においては,XIENCE V®薬剤溶出ステントまたはXIENCE PRIME®薬剤溶出ステントを留置した3,000名以上の患者を対象にアボットが支援する5つの臨床試験が実施されており,2010年の日本国内でのXIENCE V薬剤溶出ステント発売以降,実施されている多数の医師主導型臨床試験も含め,XIENCE薬剤溶出ステント製品群は,本邦においても高い安全性と有効性が示された市場をリードする薬剤溶出ステントの一つとなっている。
(注1)Data on file at © 2013 Millennium Research Group, Inc. All rights reserved. Reproduction, distribution, transmission or publication is prohibited. Reprinted with permission.
(注2)Marco Valgimigli, Effects of cobalt-chromium everolimus eluting or bare metal stent on fatal and non-fatal cardiovascular events: A collaborative patient-level meta-analysis, including 4,896 individuals with a median 2-year follow-up duration. EuroPCR 2014.
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