2014-3-27
日本オラクル(株)は,(株)エスイーシー(以下 SEC)が地域医療連携ネットワーク基盤にオラクルの医療情報標準化管理製品「Oracle Healthcare Transactional Base」(以下,Oracle HTB),「Oracle Health Sciences Information Manager」(以下,Oracle HIM) ,および「Oracle Healthcare Master Person Index」(以下,Oracle HMPI)を採用したことを発表した。
SECは,地域社会の情報化に役立つ企業を目指すシステム・インテグレータ。同社の構築している地域医療連携ネットワーク基盤は,地域の参加医療施設間をネットワークで接続し,それぞれの施設が保有している診療情報の相互参照を可能とするもので,緊密な医療連携を実現する。現在,国内34都道府県,3,048施設が同ネットワーク基盤に接続し活用している。
今後の地域医療連携システムでは,医療機関に蓄積された医療情報の相互参照だけでなく,医療情報を標準化しデータベースに集積することで,医療情報の統合解析や利活用を推進し,迅速,安心かつ高品質な医療の実現に役立てることが求められている。SECでは「Oracle HTB」などのデータベース関連製品を採用することで,医療情報の効率的な利活用を実現していく。これにより,診療情報の共有による一貫した医療の提供,重複した薬処方や検査などを防いだ医療の効率化と医療費の削減を支援する。
SECが採用した「Oracle HTB」は,「Integrating the Healthcare Enterprise(IHE)」(*1)が推奨する国際標準「HL7 version3」に準拠したデータの蓄積が可能。また,「Oracle HIM」は,「XDS (Cross-Enterprise Document Sharing)」(*2)に準拠したドキュメント管理を実現し,「Oracle HMPI」は,「PIX/PDQ」(*3)に準拠した名寄せ機能を提供する。
*1)Integrating the Healthcare Enterprise(IHE):医療情報システムの相互接続性と標準化を推進する国際的な取り組み
*2)XDS:IHEの定める国際的標準をベースにした 医療情報ネットワークの仕組みのひとつで,施設間で共有する医療ドキュメントを複数の施設から参照可能な保管場所に格納する方法
*3)PIX/PDQ:IHEの定める国際的標準をベースにした医療情報ネットワークの仕組みのひとつで,患者識別のための方法
SECでは,これらのオラクル製品のグローバル標準に対する高い品質,実績,サポート体制などの点を高く評価した結果,「Oracle HTB」などの製品の採用を決定した。
今後は医療機関の事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)対策などに活用していく予定。
日本オラクルではヘルス・サイエンス業界を含む各業界向けの最新の取り組みについて国内外の事例を中心に紹介するイベント「Oracle Industry Leadership Summit 2014」(http://www.oracle.co.jp/industry )を2014年4月24日(木)に東京パレスホテル(住所:東京都千代田区丸の内1-1-1)にて開催する。
●SECについて
SECは,NEC情報サービス事業グループとして,アウトソーシングやインターネットプロバイダー,SIシステム販売などサービス分野から,モバイル&IPや移動体通信分野におけるソフトウェア・ハードウェアの設計・開発業務に実績を持つシステム・インテグレータ。
●問い合わせ先
日本オラクル(株)広報室 石川
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