2013-9-17
EVIS EUS 内視鏡用超音波観測装置
EU-ME2 PREMIER PLUS
オリンパスメディカルシステムズ(株)は,超音波内視鏡検査で使用する内視鏡用超音波観測装置「EU-ME2」シリーズを,2013年12月から日本で販売開始し,各地域でも順次発売する。
超音波内視鏡検査とは,通常の内視鏡の先端に超音波振動子がついた特殊な内視鏡を用い,これを口から挿入して消化管壁や周囲の臓器などの検査を行うもの。体外からの超音波検査(体外エコー検査)では観察しにくい膵臓などの深部臓器や,胃などの消化管壁を,体内からより近くで観察でき,膵臓がん・肺がんの精密検査や胃がん・食道がんの深達度診断などを目的として行われる。
内視鏡用超音波観測装置とは,超音波内視鏡検査の際に内視鏡と接続して超音波を送受信する装置。今回発売する「EU-ME2」シリーズは,従来品※1 と同様のコンパクトサイズでありながら,より高精細な画像を実現し,ノイズを軽減する機能や組織の硬さを画像化する機能など,多彩な機能を新たに搭載した。腫瘍や血流情報などの鮮明な画像描出をサポートする。また,本製品は同社製内視鏡システム専用のカート※2 に搭載でき,同社製内視鏡システムと組み合わせて使用可能。優れた操作性で検査を効率的に実施することができる。
なお,本製品は第49回日本胆道学会学術集会(2013年9月19日~20日:ヒルトン東京ベイ)で展示される。
●発売の概要(日本)
販売名 | 価格(税込み) | 発売予定日 |
EVIS EUS 内視鏡用超音波観測装置 EU-ME2 PREMIER PLUS | 934万5千円 | 2013年12月 |
EVIS EUS 内視鏡用超音波観測装置 EU-ME2 | 651万円 | 2013年12月 |
●主な特長
1. 高精細画像を実現し,腫瘍や血流情報などの鮮明な画像描出をサポート
超音波の送受信処理を高精度化することで,従来品よりも高精細な画像を実現した。腫瘍や血流など,鮮明な画像描出をサポートし,信頼できる治療方針の決定に貢献する。
2. コンパクトサイズで多彩な機能を搭載
コンパクトサイズでありながら,従来品にはなかった多彩な機能を搭載した。たとえば,THE モード※3 を使用することで,ノイズを画像信号処理で除去し,より鮮明な画像を得ることが期待できる。
また,超音波を用いて組織の硬さを画像化するELST モード※4 を新たに搭載した。これが,病変の良悪性などの判断の一助となる可能性がある。
その他,血流の速さや流量等,血流の詳細情報を表示するPWD モード※5 や微細血管も描出可能なH-FLOW モード※6 なども搭載。詳細な血流情報を得ることで,超音波画像下で穿刺を行う場合でも,血管を避けてより安全な手技をサポートし,診断精度の向上に貢献する。
3. 同社製内視鏡システムと連携し,優れた操作性を実現
本製品は,同社製内視鏡システムの専用のカートに搭載でき,同社製内視鏡システムと組み合わせて使用が可能。共通のキーボードを使用して,内視鏡検査から超音波内視鏡画像診断まで行うことができ,優れた操作性で検査の効率性を高める。
※1 内視鏡用超音波観測装置「EU-ME1」(2009年3月発売)
※2 写真参照
※3,4 「EU-ME2 PREMIER PLUS」に搭載。
※5 得られた血流情報を基に,動脈と静脈を見分けることができる。「EU-ME2」,「EU-ME2 PREMIER PLUS」の両製品に搭載。
※6 「EU-ME2」「EU-ME2 PREMIER PLUS」の両製品に搭載。
●問い合わせ先
オリンパスメディカルシステムズ(株)
内視鏡お客様相談センター
TEL 0120-41-7149
http://www.olympus.co.jp