2013-9-3
SONIMAGE (ソニマージュ) P3
コニカミノルタ(株)は,在宅医療に最適な手のひらサイズの携帯型超音波画像診断装置「SONIMAGE(ソニマージュ) P3」を2013年9月1日に発売した。
超音波画像診断装置は,受診者の負担が少なく,リアルタイムに画像を観察できるため,幅広い臨床領域で使用されているほか,将来的にも,更なる性能向上による新たな診断領域への応用で高い市場の伸びが見込まれている。コニカミノルタは,2009年のカラー超音波画像診断装置「SONIMAGE 513」発売以来,国内で超音波画像診断装置を販売してきたが,主力のX線画像診断分野,医療IT(情報技術)分野に次ぐ第三の分野として超音波分野を位置づけ,今後はワールドワイドでの事業展開を視野に入れている。
今回発売の携帯型超音波画像診断装置「SONIMAGE P3」は,重さがわずか392g,ディスプレイユニットの大きさが11.5cm(縦)×6.8cm(横)という超軽量・コンパクトな超音波画像診断装置。携帯性に優れているため,検査室以外に,在宅医療や災害現場などの様々な場所で使用することができる。
超音波画像診断装置は,体内臓器の形態や動きを観察できるほか,内臓出血や腹水,胸水の有無,血管の様子などを確認することができるため,携帯可能な本機は災害現場といった救急医療の分野での活用も期待されている。また,院内検査室まで行くことが困難な患者を病棟内で診断することができるほか,在宅医療でも聴診器のように持参して日常的に超音波画像診断を行うことも可能になる。
「SONIMAGE P3」は,コスト面でも優れており,今まで超音波画像診断装置の導入が難しかった分野や場所でも容易に利用できる。コニカミノルタの超音波画像診断装置としては本機が初の海外販売となるが,高度な医療設備の無い世界各地に本機を提供することによって,より多くの人々が超音波画像診断を受けられるようになるものと考えている。
本機は,動きのある部位を時系列で観察できるMモード※1表示や,血流を観察できるPWモード※2表示も搭載しており,小さいながらも多機能な装置。また,幅広い診察科に対応するために,診断部位に合わせてプローブのヘッド部分を交換できるようにした。
また,付属のソフトウエアにより,パソコン上での保存画像の確認もできる。さらに,コニカミノルタの医療用画像オールインワンシステム「Unitea(ユニティア)」シリーズを使えば患者情報の一元管理が簡単で,医療ITソリューション「infomity(インフォミティ)」を介して各種の医療連携機関と画像データを共有することも可能になる。
※1 Mモード:断層上の任意の直線上における信号輝度の経時変化を画像化する。心臓の弁や心筋の動きなどを観察できる。
※2 PW(パルスドプラ)モード:超音波の周波数変移を解析し流速分布を波形で表示する。血流を観察できる。
●携帯型超音波画像診断装置「 SONIMAGE P3 」の仕様
走査方式:メカニカル走査
走査モード:Bモード,Mモード,PW(パルスドプラ)モード,
標準付属品:ディスプレイユニット,プローブユニット,トランスジューサ(1個)
充電用AC電源ユニット,画像参照用ソフトウエア(SONIMAGE View)
データ出力:PNG形式
データ保存媒体:microSDカード
ディスプレイ:2.7インチカラーLCD(タッチディスプレイ)
電源電圧:2000mAh (バッテリ駆動時)
AC 100-240V V,0.4A (AC電源駆動時)
外形寸法:ディスプレイユニット 11.5cm(縦)×6.8cm(横)×2.0cm(幅)
重量:392g(総重量)
●標準小売価格(税別)
70万円
●問い合わせ先
コニカミノルタヘルスケア(株)
TEL 03-5323-7525
ヘルスケア製品ホームページ :http://konicaminolta.jp/healthcare/index.html