2013-5-20
浜松ホトニクス(株)は,組織酸素飽和度を測定する赤外線酸素モニタ装置用のプローブ(測定用具)として従来の再使用型プローブに加え,感染症予防等に有効な使い捨てタイプのディスポプローブを開発した。また,それに合わせてディスポプローブ専用機NIRO-200NX DPも5月20日より同時発売する。
赤外線酸素モニタ装置は,生体に安全な光(生体内を透過しやすい近赤外線)を用いて,組織の酸素状態を非侵襲・連続的に測定する装置。手術現場での脳酸素管理から脳機能,脳代謝や筋機能などに関する臨床応用まで幅広い用途に対応する。
同社の赤外線酸素モニタ装置NIROシリーズは,これまで多くの手術中,集中治療中の患者の脳保護用監視モニタとして使用されてきた。プローブは患者の頭部に装着する測定用具(赤外線照射部および受光センサから構成)で,これまでランニングコストの低い再使用型プローブが用いられ好評を得ていたが,近年,患者間における感染症予防の観点から,使い捨て型プローブの要求が増えてきた。特に救命救急分野等,一刻を争うような場面では感染症検査が十分にできない環境にあり,ディスポプローブを用いた脳内酸素モニタが必要とされる。
今回,新たに開発したディスポプローブは,従来プローブの性能はそのままで,低価格を実現した使い捨てタイプのプローブである。従来の赤外線酸素モニタ装置NIRO-200NXに専用アクセサリ(別売)を追加することで使用できる。これにより,状況に合わせて再使用型プローブとディスポプローブを選択して使用することが可能となる。
また,ディスポプローブのみを必要とするユーザーには専用装置としてNIRO-200NX DPを用意した。
●主な特長
機能・性能はそのまま
測定項目
● 組織酸素飽和度 TOI (%)
● 組織酸素化指標 nTHI (a.u)
● 酸素化ヘモグロビン変化量 △O2Hb (μmol/L)
● 脱酸素化ヘモグロビン変化量 △HHb (μmol/L)
● 総ヘモグロビン変化量 △cHb (μmol/L)
一体型成型で使い勝手が向上
照射・受光プローブが一体型となり,患者への装着が容易になった。
柔軟かつ軽量なプローブにより,高い装着性を実現した。シールを剥がしてすぐに使用できる。
他のモニタとの併用を考慮したコンパクトサイズ
小型・軽量なプローブなため,他のモニタ(BIS等)との同時装着も可能。
●販売元
アイ・エム・アイ(株)
TEL 048-988-4422
●価格
・ディスポプローブ L型 :14,600円/本(税抜) 15,330円/本(税込)
・ディスポプローブ S型 :14,600円/本(税抜) 15,330円/本(税込)
・ディスポプローブ用アクセサリ :662,000円(税抜) 695,100円/本(税込)
(構成品:ディスポプローブアダプタ,DPA用AMPユニット,プローブ接続ケーブル)
・ディスポプローブ専用装置 NIRO-200NX DP :3,600,000円(税抜) / 3,780,000円(税込)
(構成品:表示ユニット,ディスポプローブアダプタ,DPA用AMPユニット,プローブ接続ケーブル 2本,ディスポプローブ L型10本,電源ケーブル)
●問い合わせ先
浜松ホトニクス(株)
システム営業推進部
TEL 053-431-0143
FAX 053-433-8031
E-mail: sales@sys.hpk.co.jp
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