2012-12-14
一般社団法人 日本画像医療システム工業会(以下 JIRA)は日本の画像医療システム産業界を代表し,欧州の放射線医用電子機器産業連合会 COCIR(注1),米国の電気機器製造業者協会の医用画像工学関連機器事業部会 NEMA-MITA(注2)と共同で,2012年6月に米国で国際画像診断・医療 IT・放射線治療産業連合会(Global Diagnostic Imaging Healthcare IT & Radiation Therapy Trade Association 略称DITTA)を法人化したが,DITTAは,11月28日,29日にその第1回理事会,年次総会を北米放射線学会(RSNA)開催時に合わせて同学会の開催地,米国イリノイ州シカゴで開催しその成果を公表した。2012年には,DITTAは法人登録を完了し,主要な国際関係機関との関係を構築しながら,メンバーの数を倍増した。
大きな成長の年の締めくくりとして,理事会は全会一致で,DITTAの定款の承認をすると共に2013年の戦略としてDITTAの存在感の増大,会員数拡大,医療機器規制国際整合化フォーラム(IMDRF),アジア規制整合作業会議(AHWP),世界銀行,世界保健機関(WHO)などの国際機関との関係強化を再確認した。
下記の2013-2014年のDITTA理事が満場一致で承認され,議長,副議長が総会で選出された。
小松研一氏 木村達氏 ゲイル・ロドリゲス氏 ハンス・ベインキ氏 ニコル・デンジョイ氏 ピーター・リンダース氏 |
JIRA会長 JIRA常務理事,DITTA副議長 MITA専務理事,DITTA副議長 MITA国際委員会委員長 COCIR事務局長,DITTA議長 COCIR国際委員会委員長 |
2013年,2014年のDITTAの新しいリーダーとして,副議長の木村達氏は「多様で且つ優れた人材を有するDITTAの理事会により,今後益々伸長していく国際活動がさらに強化されることでしょう。」,議長のニコル・デンジョイは「DITTAが前進して行く為に必要な会員及び会員企業からの貢献がさらに明確になりました。」,副議長のゲイル・ロドリゲスは 「DITTAはこの1年半で過去十年を上回る大きな成長を果たしました。DITTAは今や,次の段階に進めうるリソースと能力を持つに至りました。」と述べた。
理事会は,DITTAが世界中の人々が革新的な技術を確実に利用できるように,業界の世界的な規制環境の改善に焦点を当てることと,世界の市場で成功するために,品質と安全性を改善する最先端の救命機器の開発の継続と,価格低減を進めながら患者の利便性を向上していくことに同意した。
DITTAは国際画像診断・医療 IT・放射線治療産業連合会の略称であり,医用画像,放射線治療,医療 IT,医用電子機器,及び放射性医薬品業界の専門団体が加盟する国際的な団体。DITTAの現在の参加団体はJIRA(日本),COCIR(欧州),MITA(米国),MEDEC(カナダ), THAIMED(タイ), CAMDI(中国), IMEDA(ロシア)と ABIMED(ブラジル)の8団体。
DITTA:www.globalditta.org
(注1)COCIR
欧州放射線医用電子機器産業連合会(European Coordination Committee of Radiological Electro medical and Healthcare IT Industry)1959年設立のヨーロッパの医療放射線機器,医用電子機器,ヘルスケアIT産業などの医療技術産業を代表する連合組織。活動の主目的は,医療用具の自由な国際貿易促進によるヨーロッパ産業の競争力強化。
(注2)NEMA-MITA
米国電気機器製造業者協会(National Electrical Manufacturing Association) の医用画像工学関連機器事業部会(Medical Imaging and Technology Alliance)医用画像工学関連機器市場の90%以上をカバーする企業がメンバーとして参加する産業団体。
●問い合わせ先
一般社団法人 日本画像医療システム工業会
事務局 西口
産業戦略室 松本
TEL 03-3816-3450
http://www.jira-net.or.jp/