2012-10-1
東芝メディカルシステムズ(株)は 医用画像処理ワークステーション Vitrea(ヴィトリア)を実用機クラスCT用ワークステーションとして10月1日より販売開始する。
東芝医用画像処理ワークステーション Vitreaは「高度な医療画像処理ソフトウェアをやさしい操作性で」というコンセプトで同社のグループ会社Vital Images, Inc.(バイタル社)と共同開発した汎用画像診断装置ワークステーション。Vitreaは一貫したワークフローで,画像データの観察から治療計画支援,レポート作成まで日々の診断業務をきめ細かくサポートする。
●開発の背景
同社は画像ソリューション事業を強化する主旨で,昨年6月に,10年以上に渡り良好な事業提携関係にあった米国のバイタル社を買収し,グローバルな事業戦略を構築してきた。バイタル社製品は品質に加え効率を追求する海外の臨床現場での評価は高く,グローバルスタンダードな臨床アプリケーションとして圧倒的な支持を得ている。
今回発売するVitreaは,国内CT市場で50%以上のシェアを持つ当社が蓄積してきた顧客の声を反映させ,日本語対応はもちろんのこと,画質調整に関わる機能を拡充し画像の表現力の向上が図られている。同社とバイタル社の技術融合で日本の医療現場のワークフローにフィットした画像ソリューションを提供する。
●製品の特長
同社とバイタル社との長年に渡る共同開発により生まれた冠動脈解析,心機能解析などは,CT本体で定評のある臨床アプリケーション。Vitreaでは,これらの高い評価を得ている数多くの臨床アプリケーションを搭載している。オンコロジー領域では「肺結節解析」「大腸解析」「肝臓区域・セグメンテーション解析」など,そして,治療計画支援領域では「ステントプランニング」「EPプランニング」などがラインアップされている。様々な臨床アプリケーションが,多忙な臨床現場での高度な診断を的確にフォローする(注1)。
快適な操作ワークフロー
臨床における一般的な操作手順をパターン化し,ビジュアルでガイドするワークフローが,ストレスのない操作環境を実現する。
豊富な臨床アプリケーション
循環器,脳神経,オンコロジーなど幅広い領域における臨床アプリケーションにより,診断から治療計画までを支援する豊富な機能で業務の効率化をサポートする。
充実したレポート機能
見やすく分かりやすい診断レポートが,簡単に作成・保存でき,印刷並びにPACSへのエクスポートを容易に行うことができる。
Vital Images社について
Vital Images社(本社:ミネソタ州 Minnetonka 社長:Erkan Akyuz)は1988年9月に設立され,ヘルスケアビジネスで20年以上の実績と世界で約5,000のソフトウェアライセンスの実績をもつ医療画像処理ソフトウェアのパイオニア。CTワークステーションをはじめとした,マルチモダリティワークステーション,サーバ型Thin Clientソリューション,PACSや電子カルテへのインテグレーションなど多彩な医療画像ソリューションを提供しており,世界的に高い評価を得ている。2011年6月より東芝メディカルシステムズ(株)のグループ会社となった。また,2011年には米国でKLAS(注2)から,先進医用画像ソリューション部門で品質・サービスNo.1を受賞している。
Vital Images, Inc. WEBサイト:http://www.vitalimages.com/home.aspx
注1: 製品のパッケージによって,利用できるアプリケーションを選べる。
注2: KLASは米国で医療機関へ広範囲にわたる最新の医療機器技術情報を提供する独立したリサーチ会社。
●問い合わせ先
東芝メディカルシステムズ(株)
広報室
TEL 0287-26-5100
http://www.toshiba-medical.co.jp