2020-4-14
X線骨密度測定装置 「ALPHYS LF」
X線骨密度測定装置「ALPHYS」シリーズの「ALPHYS LF」は,DCS-900シリーズの後継機として,確かな測定精度を継承するフラッグシップモデルである。DXA法による腰椎・大腿骨の骨密度測定により,高い測定精度や再現性を実現しつつ,使いやすさや設置場所を選ばない省スペース設計という特長がプラスされている。
設置面積が従来機と比べて約7%ダウン(約0.68m2で設置可)したことで,X線撮影室に追加設置しやすくなり,既設のX線撮影装置で使用しているさまざまなタイプの撮影台と組み合わせやすくなっている。また,アーム部分が従来よりも大きく開口するようになったことで,例えば天井走行式X線撮影装置と組み合わせて使用する際にも,X線撮影装置の管球との干渉が緩和される。アームは上げた状態で静止でき,床高55cmの低い撮影台も使用可能なため,被検者は安心して安全に乗降することができる。
使いやすさにおいては,位置合わせ用ガイドラインやアーム側面に示された測定エリア中心線により,容易かつ正確なポジショニングを支援する。フローティング式撮影台を使用すれば,腰椎測定から大腿骨測定へのスムーズな体位変換も可能だ。標準モードの検査では,独自のファンビーム方式を採用したワンパススキャン機能により,腰椎は約40秒,大腿骨は約20秒の短時間で測定することができ,被検者の負担を軽減する。
日本骨代謝学会,日本骨粗鬆学会が作成する原発性骨粗鬆症の診断基準(2012年度改訂版)に準拠しており,測定結果を日本人の標準的なYAM値(Young Adult Mean)と比較することができる。レポート作成機能では,複数部位の測定結果を1枚にまとめたユニレポートや,被検者が理解しやすいように必要最小限の情報をわかりやすくまとめたパルレポートなど,用途に応じたテンプレートが用意されている。また,装置が施設内のインテリアや雰囲気に馴染むように,標準カラー以外に5色のカラーオプションが用意されている。
(文責・編集部)
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