技術解説(シーメンスヘルスケア)
2015年10月号
臨床応用が広がるワイヤレスFPD最前線
新型FD「MAX wi-D」によるX線撮影/透視装置との統合
シーメンスは,一般撮影装置「Ysio」およびポータブル撮影装置「Mobilett Mira」に搭載してきたワイヤレスFD「wi-D」の刷新を図り,新たに「MAXシリーズ」として,新型FD「MAX wi-D」のリリースを開始しました(図1)。特長は以下のとおりです。
●MAX wi-D:中型サイズのワイヤレスFDがより軽量コンパクトに
35cm×43cmサイズのワイヤレスFDの外形厚が25mmから19mmへと薄くなり,総重量も4.8kgから3kgへと軽量化しました。バッテリー性能も最大2時間/90曝射から3.5時間/525曝射へと向上し,最短画像表示速度も5秒から2秒へと短縮されています。
●MAX mini:小型サイズのワイヤレスFDを追加
視野サイズ24cm×30cmの小型ワイヤレスFD「MAX mini」をラインナップに追加しました。外形厚16mm,総重量1.6kgとコンパクトであり,整形領域や,小児,救急用途での撮影に対応しやすくなります。
●Ysio Max,Mobilett Mira Max:撮影装置も一新
ワイヤレスFDのMAXシリーズ化に合わせ,撮影装置側も一般撮影装置「Ysio Max」およびポータブル撮影装置「Mobilett Mira Max」として一新させました。各装置上で前述の新型FDを使用できるほか,複数のMaxシリーズ装置がある場合にはFDを共有することもできます。
●LUMINOS Session(Ysioオプション)
X線透視装置「LUMINOS Session」にYsioMaxを付加する構成でも新型FDを利用でき,透視と撮影を1台のコンソールで効率良く運用できます。
【問い合わせ先】
コミュニケーション部 TEL 03-3493-7630
URL http://www.siemens.co.jp/healthcare/