技術解説(フィリップス・ジャパン)
2024年8月号
Breast Imaging最新技術
超高周波マイクロリニアトランスジューサ「mL26-8」の登場
フィリップスは,日々,技術革新を通じ,確度の高い診断と個別化治療に必要なソリューションの提供を続けている。本稿では,Journées Francophones de Radiologie(2023年)の一般画像部門で「最優秀イノベーション賞」を受賞し,2024年3月より国内販売を開始した「mL26-8」トランスジューサを紹介する。
●超高周波ながらも高い透過性
mL26-8(図1)は,8~26MHzの周波数帯域をカバーする,超高周波マイクロリニアトランスジューサである。従来品と比べ,空間分解能が36%,透過性が64%向上した*。超高周波ならではの高精細な描出能を持ちつつ,乳腺・甲状腺の厚みをカバーする視野深度が得られる。
●穿刺をサポートするエルゴノミクスデザイン
軽量で握りやすいハンドルデザインと従来より30cm長いケーブル*で取り回しにも優れ,ヘッドの4面に記されたmid-line biopsyマーカーは,穿刺時の位置決めに役立つ。Needle Visualizationモードにも対応し,針先を容易にとらえることができる。
●微細血流表示「MicroFlow Imaging」(MFI)と新しい血流表示「FlowViewer」に対応
FlowViewerは,血流イメージに3Dのようなレンダリングを取り入れた表示法で,血流の立体感や血管の鮮明度,境界の明瞭性に優れ,小血管の分岐と隣接血管の視認性が向上する。MFIとの併用により,微細血管構造を,高感度でにじみなく描出することができる。
*当社製「L15-7io」との比較
販売名:フィリップス 超音波診断用プローブ mL26-8
医療機器認証番号:305AFBZX00103000
特定保守管理医療機器
管理医療機器
販売名:フィリップス 手術向け超音波診断用
プローブ L15-7io
医療機器認証番号:223ACBZX00021000
特定保守管理医療機器
管理医療機器
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