技術解説(フィリップス・ジャパン)

2015年8月号

Women's Imaging 2015 最新技術[Breast Imaging]

乳腺濃度の自動算出機能を搭載したデジタルマンモグラフィ装置「MicroDose SI」

CRやFPDに続く次世代の検出技術“フォトンカウンティング”を搭載した「MicroDose SI」(図1)は,大幅な被ばく線量の低減と50μmの卓越した高画質を両立する,女性にとって安心感のある乳がん検診をご提供します。

図1 MicroDose SI

図1 MicroDose SI

 

●フォトンカウンティング技術とは

X線光子1つが検出器に入射すると,そのエネルギーに応じた高さの電気パルスが1つ発生します(図2)。その数をカウントすることで,AD変換を用いず,直接デジタル信号を取り出します。従来システムでの課題だった,画像形成の過程で発生するノイズを抑制することで高いX線検出効率を実現した,次世代の検出技術です。

図2 フォトンカウンティング技術の概要

図2 フォトンカウンティング技術の概要

 

●シングルショットスペクトラルイメージングの世界

スペクトラルイメージングとは,透過X線のスペクトラル情報から,透過してきた物質に関する付加情報を引き出す技術のことです。MicroDose SIでは,1回の撮影で臨床画像とスペクトラル情報を同時収集するシングルショットスペクトラルイメージングを可能にしました。スペクトラル情報を基に乳腺と脂肪組織を弁別することで,乳腺体積や乳腺密度などの乳腺濃度の自動算出が可能なアプリケーションツール“Breast Density Measurement”は,客観的な乳腺量評価を求める医療従事者の皆様の声に応えます。

 

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