2023年3月，米国食品医薬品局（FDA）より米国全土において高濃度乳房の通知を義務づける法令^1）が発令された。今までは州ごとの州法により定められていた高濃度乳房の通知であったが，このたび米国内での法律として定められた。これにより，マンモグラフィ検診実施施設は，患者に対して「高濃度乳房（Dense）」または「非高濃度乳房（Not Dense）」の通知書を渡し，さらに，紹介先の医療機関に渡すレポートにも4分類の乳房構成を記載することが必要となった。
日本でも高濃度乳房の通知の動きは広まりつつある。コニカミノルタは，乳房構成の判定をサポートするソフトウエアとして「乳房構成解析ソフトウェアBreast Density Assessment（Bda）」を開発した。
Bdaは，日本乳がん検診精度管理中央機構の乳房構成の判定方法^2）に基づいたアルゴリズムを使い，乳房構成を定量的に判定する。Bdaの判定結果はDICOM SC（Secondary Capture）で出力する。サムネイル上にも4分類の数字が表示されるため，初期表示にて一目で結果がわかる。さらに，判定結果を画像表示領域に大きく表示することで，左右それぞれの判定や，バー表示のアナログスケールなど，詳細な情報を確認できる（図1）。
患者説明時には，大きな画像で表示し，アナログスケールを用いて説明をすることで，一般の方々にも理解しやすく，必要な人に対しての乳房超音波検査併用検診の推奨に一役買うことができるだろう。
乳腺読影医または診療放射線技師が乳房構成解析ソフトウエアを使用した読影実験の結果も論文にて報告され，国内においても乳房構成への関心が高まっている^3），4）。

図1　Bdaの判定結果

^{●参考文献
1）21 CFR Part 900. Federal Register, 2023.
2）乳房構成の判定方法. 日本乳がん検診精度管理中央機構, 2020.
https://www.qabcs.or.jp/news/20200206.html
3）Kai, C., Morita, T., Sato, I., et al. : The Usefulness of the Breast Density Assessment Application Used by Breast Radiologists. Cureus, 16（6）: e62560, 2024.
4）櫻井典子, 他 : 乳房X線画像における乳房構成解析（Breast Density Assessment）ソフトウェアの有用性. 日本診療放射線技師会誌, 70（8）: 756-763, 2023.}

販売名：画像診断支援ソフトウェア
KDDS-MMG-BA-100
認証番号：303ABBZX00044000