技術解説(コニカミノルタ)
2022年8月号
Breast Imaging最新技術
日本のマンモグラフィ検診のために開発した乳房構成解析ソフトウエア“Breast Density Assessment(Bda)”
コニカミノルタの乳房構成解析ソフトウエア“Breast Density Assessment (Bda)”は,マンモグラフィ画像から乳房構成を客観的な指標で判定する。これにより,再現性の高い乳房構成の判定が可能となり,乳房の特徴に合わせた乳がん検診,すなわち“個別化検診”の実現に貢献できると考えている。
●精中機構ガイドライン*に沿った客観的な判定
乳房構成(乳腺密度)は,もともと乳腺が存在していた領域に対する乳腺領域の割合に基づいて決定される。コニカミノルタが開発した乳房構成解析ソフトウエアBdaは,精中機構ガイドラインに沿った解析アルゴリズムで,乳房構成を自動的に判定する画像処理を行う。
乳腺がもともと存在していた領域における乳腺領域の割合を乳腺量とし,乳腺量から4段階のカテゴリーを算出している(図1)。乳腺領域は,処理ずみの画像を入力画像としているために起こりうる外部因子の影響を除いた計算領域を用いて抽出している。
●見やすくわかりやすい結果表示
見やすい大きな数字で乳房構成分類を示し,コニカミノルタ独自の“バー表示”により,各分類の中でどの程度の乳腺量なのかアナログ的に表示する(図2)。読影の効率化に寄与するとともに,被検者への説明ツールとして,乳房構成の正しい理解を広めるための啓発活動にも活用できる。
*特定非営利活動法人日本乳がん検診精度管理中央機構「乳房構成の判定方法」(2020年2月6日)
販売名称:画像診断支援ソフトウェア
KDSS-MMG-BA-100
認証番号:303ABBZX00044000
【問い合わせ先】
コニカミノルタジャパン(株)ヘルスケアカンパニーIoT事業統括部
URL https://www.konicaminolta.jp/healthcare/