技術解説(コニカミノルタ)
2022年7月号
広がる医療AI関連製品・技術
コニカミノルタの胸部X線画像診断支援ソフトウエア“CXR Finding-i”
胸部X線画像診断支援ソフトウエア“CXR Finding-i”は,専門医のスキルを学習した人工知能(AI)が胸部X線画像を解析し,医師による読影において,肺がんが疑われる所見である結節影,肺炎や結核などの所見である浸潤影の見落とし防止を支援するソフトウエアである。
複数の放射線科医師が“検出すべき”と判断した画像所見を含む画像と,“病変が存在しない”と判断した正常画像をDeep Learningにより学習しており,未知の画像に対して類似する病変の候補を検出することにより,見落とし防止や確信度の向上が期待される(図1)。
レポートシステム“FINO.Report”と連携することで,医師が作成した読影レポートの結果に対し,AI解析結果を使って所見有無の差異をチェックし,差異があった場合はメッセージで通知することができる。読影確定後に,レポートワークリスト画面で,後からでも過去にさかのぼって差異内容の確認ができ,AIと差異があったレポート順にソートをすることも可能となる。
われわれは,今後もさまざまな場面で本ソフトウエアを活用できるよう,さらなる開発を進めていきたいと考えている。
*胸部X線画像診断支援ソフトウエア「CXR Finding-i」は,「画像診断支援ソフトウェア KDSS-CXR-AI-101(承認番号:第30300BZX00271000号)」の呼称です。
【問い合わせ先】
コニカミノルタジャパン株式会社ヘルスケアカンパニーIoT事業統括部病院戦略部
TEL 03-6324-1080
URL https://www.konicaminolta.jp/healthcare/imaging_service/cxrfinding-i.html