技術解説(富士フイルムメディカル)

2015年12月号

Nuclear Medicine Today 2015 ソフトウエアの最新技術紹介

フィリップス社製サーバ型ワークステーション「IntelliSpace Portal」のご紹介

フィリップス社製サーバ型ワークステーション「IntelliSpace Portal」のコンセプトは“ONE”である。さまざまなモダリティや機器メーカー,解析ツール,診療科からのニーズをIntelliSpace Portal 1つで解決することを目的に開発されている。核医学に限らずCTやMRI,超音波などのマルチモダリティに,さらには他社データにも対応する。院内ネットワークでつながった,あらゆる検査室や診療科からのアクセスを可能としており,PACS連携によりPACSビューアからの起動や過去データの取得も容易である。Collaboration機能は,スマートフォンやタブレットからのアクセスを可能としており,シェアすることで遠隔でリアルタイムに画像表示やコメントをリンクできる。Bookmark機能は,処理途中で「しおり」を挟んで後で処理を再開できる機能で,他ユーザーとの共有も可能である。CD/DVDに書き込む際に付属するDICOMビューアでFusion表示が可能であることも特長である。
循環器領域では,冠動脈CTとのFusion機能や“AutoQUANT(QPS,QGS),QBS”“Corridor 4DM”“Emory Cardiac Toolbox”ソフトウェアの最新版を備えている。脳神経領域では,“NeuroQ”ソフトウェアでFDGやβ-amyloidの正常データベース比較を可能としており,今後さらに増加する認知症に対応する。腫瘍領域では,
8シリーズまで同時比較が可能な“Tumor Tracking”ソフトウェアを備え,SUL Peakによる評価が可能である(図1)。adaptive threshold法によるVOI設定は,生理的な高集積部位付近の腫瘍にも適切にVOIを設定する。従来,好評なIDLプログラミングツールも備え,施設に応じたカスタマイズを可能としている。
IntelliSpace Portalによるソリューションを,ぜひ体感していただきたい。

図1 Tumor TrackingソフトウェアによるSUL Peak解析

図1 Tumor TrackingソフトウェアによるSUL Peak解析

 

【問い合わせ先】
核医学ビジネス部 TEL 03-3526-8341
URL http://www.hitachi-medical.co.jp/

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