ご挨拶
瀧口登志夫(キヤノンメディカルシステムズ株式会社 代表取締役社長)
2021-6-25
世の中を一変した新型コロナウイルス感染症の感染拡大。ようやくワクチンの投与も始まり,これから改善に向かうものと思いますが,まだまだ予断を許さない状況です。そのような中,日々診療に励んでおられる医療従事者の皆さまには心から感謝申し上げます。われわれが提供する体外診断用医療機器(IVD)や画像診断システムを,新型コロナウイルス感染症の診断あるいは病態の解析に活用いただいていることを,社員一同誇りに思います。皆で力を合わせて一刻も早くこの危機を乗り越え,人々が自由に行き交える世の中を取り戻したいと切に願っております。
高齢化の進展,医療費の増大,医療従事者の働き方改革など,医療を取り巻く本質的な課題はいまだ山積しています。キヤノンメディカルシステムズでは,より質の高い医療を提供するために,臨床価値の向上や医療の効率化を図るためのワークフローの改善を進めて参ります。また,医療経営のさらなる効率化に寄与することで,日々,医療のさらなる進化を求めて努力されている皆さまに貢献して参ります。なかでも,われわれの事業の核となっている画像診断システムでは,クオリティの高い画像データを収集し,そのデータを加工,解析してタイムリーに臨床に提供するために,人工知能(AI)を活用した効率的な医療ITシステムを開発し,すでにさまざまな領域で活用していただいております。
「Advanced Imaging Seminar 2021」は今回,オンラインでの開催となりますが,われわれの取り組みを共同で進めていただいている先生方から,臨床に貢献するさまざまなソリューションについてご報告いただきます。ぜひ,明日からの診療にお役立ていただければと思います。