キヤノンメディカルシステムズ社製3T MRIの最新アプリケーションガイド
2017年6月
State of the Art Applications for Orthopedics
高いSNRを活かした高分解能画像
PURERF
RF送受信精度を向上させる“PURERF”を搭載したことで、SNRが最大20%向上し、これまで以上の高分解能撮像に対応します。関節軟骨や靭帯の層構造など、関節を構成する微細な構造を詳細に観察可能です。
※MCL : medial collateral ligament
均一で安定した脂肪抑制効果
Multi-phase Transmission
2chのRFアンプ、4ポートの給電によりRF強度分布を均一化する“Multi-phase Transmission”を搭載しています。均一で安定した脂肪抑制効果が得られ、脂肪を含む組織や脂肪近傍の組織も容易に観察可能です。
最適なセッティングで安定の高画質
16ch フレキシブル SPEEDER
多チャンネルフェーズドアレイコイル“16ch フレキシブルSPEEDER”を搭載しています。付属の部位別専用パッドを併用することで、体格に合わせて最適なセッティングができるため、体格を選ばず安定した高画質が得られます。
MRIでは描出が難しかった靭帯や腱の描出
UTE sequence
TEを極めて短く設定できるUTEシークエンスにより、MRI検査に新たな価値を付加します。従来のMRIでは描出が困難であった靭帯や腱、関節軟骨などの組織を、MRIで描出可能です。これにより、MRIにおける観察対象が増え、検査の幅が広がります。
関節軟骨の質的評価
T2マッピング
T2マッピングは、関節軟骨中のコラーゲン配列と水分含有量が評価可能なMRI撮像法です。作成したT2マップを解析することで一般的な形態評価に加えて、質的評価を追加できます。
ロバスト性が高く正確なパラメータ推定
Bayesian
パラメータ推定のアルゴリズム“Bayesian”を、医用画像解析分野で初めて搭載しています。従来の線形フィッティング法と比較して、ロバスト性が高く正確なパラメータ推定が可能です。
精度の高い緩和時間マップ解析
Relaxometry
Relaxometory解析では,各種緩和時間マップを作成可能です。フィッティングにBaysianアルゴリズム用いることで、より精度の高い緩和時間マップを作成できます。高齢化社会を迎え、患者数が増加している変形性関節症の機能診断を支援します。
正常部と病変が疑われる部位を分離
Auto Thresholding
一般的に正常/異常と言われる範囲での閾値処理により、疾患が疑われる領域をすばやく簡単に特定し、より容易な機能診断に貢献します。