この講演では,主要CTメーカー4社(PHILIPS,東芝,Siemens,GE)を用いた心臓CT検査について,4人の先生がお話しされました。
まず,PHILIPSは,256スライスCTのi-CTのお話がメインでした。i-CTはスキャンタイムが他のメーカーと比べて0.27秒と早く,時間分解が良いと言っておられました。またこの装置には2DのAnti scatter Gridが搭載されているそうです。
東芝は,主に320列CTについてでした。64列CTでヘリカルスキャンによって心臓CT撮影を行うと,オーバーラップスキャンを必要とし被ばくが多くなってしまいます。しかし,Step & Shootにすると,データのつなぎ目部分で上手く画像がつながらないことがありました。しかしながら,320列の装置は1回のスキャンで心臓全体がカバーされるため,被ばくは少なく,かつ連続的な画像が1スキャンで得られるところが利点だとおっしゃっておられました。 |