Barcoは，今回のRSNA2010において，4つの新製品を投入してきた。現在，30インチの高精細6Mピクセルカラーモニタ「Coronis Fusion 6MP DL」を展開しているが，今回はその「Coronis Fusionシリーズ」の新型4Mピクセル版を展示した。これまで2Mピクセルのモニタを2面使用してきたユーザーのリプレース需要などを見込む。ベゼルレス・2面配置となることで，読影医にとってはさらに使い勝手が良くなる。同社では来年（2011年）中に発売するとしている。
同じくカラーの読影用モニタでは，標準機「Nio」シリーズの新型2Mピクセルハイブライトネスが今回お披露目となった。800cd/m2という高輝度を誇る。これまでは3Mピクセルタイプがあったが，日本市場を意識して開発された。発売は来年（2011年）になる見通しである。
カラーモニタでは，参照用タイプも新製品が登場した。同社では，これまで1Mピクセル，2Mピクセルの参照用モニタをラインナップしていたが，新たに24インチタイプ「MDRC-2124」が追加された。こちらも来年（2011年）から発売となる予定である。この「MDRC-2124」は，モニタの品質履歴・管理を行う「QAweb」にも対応している。また，オプションで保護用のクリアパネルが用意されており，使用環境に見合った使い方ができる。
一方，モノクロタイプも新製品が1つ登場した。「Coronis Fusion 10MP」がそれで，昨年発表され話題を呼んだ同製品は，RSNA2010にて欧米で正式に販売開始となった。30インチの超高精細LCDで5Mピクセルの画像2面表示が可能。日本でも追って発売開始される予定。なお，マンモグラフィ用のモニタでは，従来からの「Coronis 5MP Mammo」などを出品した。
また，モニタの品質管理についても，従来から展開してきたQAwebのPRを行った。今回はGEヘルスケア，フィリップスなどTechnical Exhibitsの会場内 5社のブースで使用されているモニタ約400台とネットワーク接続して，品質管理を集中的に行うというデモンストレーションで，来場者に利便性を訴えていた。
このほか，血管撮影室用大型56インチモニタや手術室用モニタ，OEM供給用モニタ群についても，ブース内に展示した。また，今後BARCO社ディスプレイの日本国内におけるモダリティメーカー向け販売，OEM販売は，BARCO社と（株）東陽テクニカが新たに立ち上げた新会社「バルコ東陽株式会社」が取り扱いを行う。 |
