日本医療機器産業連合会(医機連)会長にJIRA会長の山本章雄氏が選出
2023-6-14
総会の様子
一般社団法人日本医療機器産業連合会(医機連)は2023年6月13日(火),KKRホテル東京(東京都千代田区)で総会を開催した。併せて任期満了に伴う役員改選を行い,会長の三村孝仁氏(テルモ)が退任,筆頭副会長の山本章雄氏(JIRA,富士フイルムヘルスケア)が新たに会長に選出された。山本氏は,2021年より副会長を務めるほか,2020年6月より一般社団法人日本画像医療システム工業会(JIRA)会長も務めている。また,筆頭副会長に田村隆司氏(JEITA,日本光電工業),副会長に高木俊明氏(MTJAPAN,テルモ)が新任されたほか,松本謙一氏(日医工,サクラグローバルホールディング),浅若博敬氏(医器販協,丸木医科器械)が副会長に再任された。
総会後の記者会見では,新会長に選出された山本氏が所信表明を行った。山本氏は,(1)医療機器の安定供給,(2)医療のDX(デジタルトランスフォーメーション),(3)脱炭素社会の到来,(4)コンプライアンスの強化,の4つのキーワードを挙げ,このうち医療機器の安定供給について,新型コロナウイルス感染症の流行による国際コンテナ物流の混乱や部材の調達困難などにより,サプライチェーンの逼迫が引き起こされたが,パンデミックや自然災害に加え,グローバル社会における自国優先主義などによって今後も同様の問題が起こりうると指摘。コロナ禍で医療機器の安定供給に向け,国への働きかけなどを行った三村前会長の功績に触れつつ,「医療を止めない」ことを守るべく,医療機器のサプライチェーンの強靱化にさらに力を入れていきたいと述べた。また,医機連は医療材料や衛生材料,体外診断薬,大型の診断・治療機器まで多種多様な幅広い製品を扱う会員団体で構成されている。そのため,会長一人ですべてカバーするのではなく,筆頭副会長をはじめとする4名の副会長と連携しながら運営を行っていきたいとした。さらに,2018年に策定した現在の産業ビジョンを見直し,昨今の社会環境の変化や人工知能(AI)を含む科学技術の進展を踏まえ,新たなビジョンの策定に着手することを表明した。
●問い合わせ先
日本医療機器産業連合会
TEL 03-5225-6234
http://www.jfmda.gr.jp/