定時社員総会の様子

一般社団法人日本画像医療システム工業会（JIRA）は2023年6月1日（木），KKRホテル東京（東京都千代田区）で2023年度定時社員総会を開催した。定時総会では，会長の富士フイルムヘルスケア（株）の山本章雄氏が議長を務め，2022年度の事業報告や決算承認が行われた。2022年度は，ウィズコロナ・ポストコロナにおけるニューノーマルに向けた活動の推進を重要施策として活動し，その主な成果として，プログラム医療機器の保険適用に関する提言を行ったほか，次期診断参考レベル（DRLs2025）策定に向けてのワーキンググループへの参加などが報告された。

議長を務めた山本章雄会長

続いて，2023年度事業計画や収支予算について報告が行われた。2023年度のJIRA活動基本方針は，「JIRA画像医療システム産業ビジョン2025」にある4つのビジョンの実現をめざして策定され，
（1）技術の進展や医療現場のニーズを踏まえた将来の医療現場への貢献
（2）会員企業の開発意欲を促進する環境整備
（3）環境変化に伴う共通課題に対する会員企業への支援
を重要課題として取り組んでいる。また，4つのビジョンを実現するための基盤として，コンプライアンスに関する啓発活動の推進やリモート/リアルを効果的に活用したJIRA会員へ提供する価値の向上，広報や調査・研究などの既存活動の継続的推進について充実を図ることが示された。さらに，2022年度からの外部環境変化として，新型コロナウイルス対策としての各種制限の段階的緩和やロシアによるウクライナ侵攻，サイバー攻撃の増加や物価高によるコスト上昇などがあり，2023年度の事務局運営方針として，これらの著しい事業環境変化に伴う共通課題への対応力強化やネット参加型活動のさらなる進化などが挙げられた。

また，2022年度・2023年度役員の一部変更が行われ，コニカミノルタ（株）の一條啓介氏，（株）島津製作所の青山功基氏，（株）マエダの前田幸一氏に代わり，コニカミノルタ（株）の岡本雄平氏，（株）島津製作所の園木清人氏，（株）マエダの前田　賢氏の3名が新たに理事に選出された。新たに選出された理事の任期は，前任者任期の残余期間である2024年度総会時までとなる。