大船中央病院,新放射線治療室開室記念式典および内覧会を開催
——バリアン社の最新放射線治療装置「Halcyon」の国内第1号機を導入
2019-3-19
記念式典の様子
社会医療法人財団互恵会 大船中央病院は2019年3月16日(土),「新放射線治療室開室記念式典および内覧会」を開催した。同院放射線治療センターは,国内の体幹部定位放射線治療(SBRT)総患者数における治療の割合が,肝臓がんで24%,前立腺がんで7%,肺がんで6%(日本放射線腫瘍学会の高精度放射線外部照射部会2017年度体幹部定位照射の国内実態調査報告より同院にて算出)に上り,強度変調放射線治療(IMRT)についても全国トップクラスの施行数を誇る。同院ではこれまで,(株)バリアンメディカルシステムズの「CLINAC iX」など2台の放射線治療装置を用いて年間700名以上の治療を行ってきたが,新たに同社のIMRT専用装置である「Halcyon」の第1号機が,2019年3月18日より稼働を開始することになった。
|
|
Halcyonの稼働に先立ち開催された記念式典には,同院の須藤 博院長や,放射線治療センターの武田篤也センター長のほか,衆議院議員の阿部俊子外務副大臣や山本朋広氏も来賓として列席。祝辞に続いてテープカットが行われた。
須藤院長は,同院のSBRTは世界的に見ても良好な成績を上げており,新しい装置を十分に使いこなせる人材がそろっていることからHalcyonの導入を決断したと挨拶。新しい治療室には,放射線遮蔽材として三石耐火煉瓦(株)製の耐火レンガ壁材「RASHIX(ラシックス)」を採用したことなどを述べた。また,続いて挨拶に立った武田センター長は,同院は独自の治療法によって,特に肺がんと肝臓がんのSBRTにおいては世界をリードする施設であると述べ,今後は新しいスタイルの放射線治療装置であるHalcyonの特長を生かして新たな治療法を編み出し,より良い治療を提供していきたいと抱負を語った。さらに,(株)バリアンメディカルシステムズ代表取締役のミッチェル・シロン氏が,優れた技術によって高精度な治療をより簡単かつ効率的に実施可能なHalcyonの特長を紹介した。最後に,三石耐火煉瓦(株)代表取締役の万波有道氏が,同社製品が採用されたことへの感謝を述べた。
記念式典の後には,新放射線治療室の内覧会が行われた。治療室の内装は,壁面の上半分が耐火レンガをそのまま生かしており,Halcyonのやさしい間接照明と相まって落ち着いた雰囲気が患者に安心感を与えるデザインとなっていた。治療室の外には,Halcyon導入プロジェクトの工程がパネルで展示されており,Halcyonの設置開始から調整および装置引き渡し完了までがわずか10日と,きわめて短期間での導入が可能であったことなどが紹介された。
|
|
|
|
|
|
●問い合わせ先
社会医療法人財団互恵会 大船中央病院
https://www.ofunachuohp.net/